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だれが見ても読みやすい!と思わせるnote記事に共通する7つの法則
note執筆のお悩み相談をうけることが多くなってきたので、改めて「読みやすい文章とは何か?」を言語化してみました。
結論から言います。
読みやすい文章って、実はすごーく簡単に作れるんです。
・使わないで
・しぼって
・減らして
・統一して
・ちりばめて
・削って
・一貫させる、だけで作れちゃいます。
今回は「だれが見ても読みやすい文章」に共通する7つのポイントを、具体例とともにお伝えしていきます!
① 専門的な言葉を使わない
まず初めに、専門的な言葉を使わないことを意識してみてください。
高校3年生が分からない言葉はNGです。一般の人をおいてけぼりにします。
書き手はその分野について詳しいので、難しく書いているつもりはなくても、ついつい専門的な言葉が増えてしまいがちです。
たとえば次の文章を見てください。
【Before】
Salesforceとは、クラウドベースのCRM(Customer Relationship Management)ソリューションを提供するグローバルリーダーです。CRMシステムとして、顧客データの統合管理、セールスフォースオートメーション、マーケティングオートメーション、サービス管理機能を中心に、企業が顧客との関係を強化し、ビジネスプロセスを最適化するためのツールを提供します。
知識のある人が、じっくり読むならこれで良いかもしれません。
しかし、ほとんどの人は流し読み。パッと見ただけでも知らない言葉があると、読む気になりません。
多くの人に向けた文章は「酔っ払っていてもスッと読める」くらい、専門的な言葉を減らし簡単にしましょう。
【After】
Salesforceは、インターネット上で使える「顧客管理のサービス」を世界中で提供しているトップ企業です。このサービスを使えば、企業が顧客の情報をまとめて管理したり、営業やマーケティングの活動を自動で行ったり、顧客サービスを良くするためのヒントが見つかります。つまり、Salesforceは企業がお客さんとより良い関係を築き、ビジネスをスムーズに進める手伝いをしている会社です。
できるだけ読み手に調べさせない。そして考えさせない。
自分の文章を発信するときは「初心者」でもパッと見て、難しく感じないかどうかを意識しましょう。
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② 1文にメッセージは1つにしぼる
意識しないと文章はどんどん長くなっていきます。
1文に複数のメッセージを入れたダメな例を見てみましょう。
【Before】
睡眠不足が仕事の効率低下に直結している一方で、運動不足も健康問題を引き起こし、この二つの問題が相まって社会的な生産性の低下を招いている。
文字はおえるけど、なんだか意味がわかりません…
・睡眠不足が効率の低下に直結している
・運動不足が健康問題を引き起こしている
・二つの問題が相まって社会的な生産性の低下を招いている
この文章では3つのメッセージを1つにしているため、息苦しく読みにくくなっているのです。
読者の脳内で酸欠をおこさせるような文章は、書いてはいけません。
【After】
睡眠不足によって仕事の効率は大きく下がります。また、運動不足も多くの健康問題を引き起こします。
この2つの問題が組み合わさり、社会全体の生産性が低下しているのです。
同じ内容でも短く分けると「息つぎ」をするタイミングが生まれます。最後まで読んでもらうためにも、読者に負荷のない1文にしていきましょう。
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③ 漢字や熟語をできるだけ減らす
「ひらがなと漢字」の割合は「7:3」を意識しましょう。
漢字が多いだけで、人は読むためのモチベーションが超絶ダウンします。
たとえば、漢字や熟語が多い文章はこんな感じ。
【Before】
現代の市場は、質が保障された素晴らしい商品やサービスに溢れていて、消費者は自身に最適なものを簡単には見つけられません。
公的な文書のようなイメージを与えてしまいます。読む前に気分が悪くなりそう…。
一方で、漢字を2〜3割におさえて書いてみると次のようになります。
【After】
今の市場には、質の高い商品やサービスがたくさんありすぎて、消費者が「これだ!」と心から思えるものを見つけるのは難しいですね。
ひらがなやカタカナの割合を多くするだけで、見た目もすっきりして読みやすい文章になります。
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④ 文章全体に統一感を持たせる
文章を最初から最後まで読んでもらうためには、統一感がとても大切です。
よくある統一感が欠けてしまうミスは、以下のようなものです。
・文章の末尾にばらつきがある(です/ます、だ/であるの混合)
・文章が極端に多かったり少なかったりする
・画像や文字の配置が場所によってちがう
・【】や()「」などの記号の使い方がばらばら
人の脳は、ちょっとした変化でもストレスを感じてしまいます。
たとえば、こんな文章があるとします。
【Before】
世界には「一度は行ってみたい」という観光名所が多くありますよね!
たとえば日本であれば
・清水寺(清水の舞台が有名)
・浅草寺(雷門が人力車が大人気)
などがあげられ、それぞれが独自の魅力を持っている。
またフランスであれば「エッフェル塔」や「凱旋門」などがあげられます。
一度訪れたことがあるが、エッフェル塔は(特に)夜間のライトアップされた美しい姿が印象的だ。凱旋門は展望台からのシャンゼリゼ通りやパリの街並みが最高でしたね。
ただただ、読みにくいですよね。
これを「話し言葉」で統一、ひと段落は1〜2行で書いて、()「」の使い方を意識してみると、次のようになります。
【After】
世界には一度は行ってみたい!という観光名所が多くあります。
たとえば日本であれば、清水の舞台で有名な「清水寺」や、雷門や人力車が大人気の「浅草寺」などが有名です。
またフランスであれば、ライトアップされた夜の姿が美しい「エッフェル塔」や、シャンゼリゼ通りが展望台から見渡せる「凱旋門」なども外せません!
一貫したスタイルで書くことで、読み手はストレスを感じません。文章は格段に読みやすくなり、最後まで読んでもらえるようになります。
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⑤ 数字や固有名詞を意図してちりばめる
数字や固有名詞は、読み手にこの先を読んでやってもいいと思わせる「読ませる力」を持っています。
例えば、次の文章を読んでみてください。
【Before】
昔、幼なじみの友人が、
株で稼いでいると知りました。
この友人が稼げるなら、
私はもっと稼げそうだなと思ったのです。
それから、わたしも株を始めてみたら稼げました。
この文章に数字を入れてみましょう。
【After】
2年前、25歳の幼なじみの友人が、
株で1日100万円稼いでいると知りました。
この友人が100万円稼げるなら、
私はもっと稼げそうだなと思ったのです。
彼に負けじと1年前から株を始めたのです。
そして今、私も彼と同じように、
1日150万円稼げるようになりました。
さらに固有名詞も入れてみましょう。
【After】
2年前、25歳の幼なじみが、
SBI証券の株取引で1日100万円稼いでいると知りました。
この幼なじみで100万円稼げるなら、
電通勤めの私はもっと稼げそうだなと思ったのです。
彼に負けじと1年前からSBI証券で株を始めたのです。
そして今、私は幼なじみの稼ぎよりも多い、
1日に200万円も稼げるようになりました。
語っていることは全く同じですが、全然違う文章に感じますよね。
具体性が増し、イメージが勝手にふくらんでいきます。
タイトルや見出しにもめちゃくちゃ使えます。数字や固有名詞を入れられる所を見つけて、積極的に入れるようにしましょう。
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⑥ 「あってもなくてもいいもの」は削る
長い文章は読んでいて疲れます。苦痛です。
文章はシンプルな方が読まれます。
以下のようなものは迷わずカットしましょう!
・無くしても意味がわかるならカット
・ムダな前置きや接続詞、形容詞はカット
・あいまいな表現(弁解)はカット
よく見かける表現は以下のようなものです。
「私はそのようなことを言える立場ではありませんが……」
「私はどちらの立場でもないですが」
「基本的には…」
「〜など」
「〜なこと」
「〜と言われています」
「〜と思われます」
「〜ではないでしょうか」
保険をかけたようなあいまいな表現はバッサリ切ってください。謙虚なのはいいことですが、文章の上では読みにくいだけです。
たとえば、こんな文章があるとします。
【Before】
ご存じないかもしれませんが、この度、ちょっとした健康法として、非常に興味深いものがあります。それは、「りんごダイエット」というものでして、一見すると、単にりんごを食べるだけという、非常にシンプルな方法に思われるかもしれません。しかしながら、その実態をよくよく考察してみますと、このりんごダイエット、実は、健康維持やダイエットに向けて、思いのほか多大な効果を発揮する可能性を秘めているというわけです。
前置きや具体例がとても長く、あいまいな表現も多いため読みにくいです。
ムダな前置きや表現をなくすと次のようになります。
【After】
りんごダイエットの話をします。りんごを食べることで健康を維持し、ダイエットを促進する方法です。りんごに含まれる栄養素が健康に良い影響を与え、体重管理にも役立ちます。
余計な文章をカットすることで、6行あるものが3行になりました。
さらに、伝えたいことがしっかりと読者に伝わるようになります。
「文章を書く=自分の意見を言う」ということです。
わざわざ「考える」「思う」などと繰り返す必要はありません。文章を書くときは堂々と「断定する」勇気をもちましょう。
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⑦ 伝えたいメッセージに一貫性をもたせる
いくら読みやすくて、テクニック満載の文章でも、
「結局、何が言いたいんだ?」
と思われたら意味がありません。
この文章は「どんな読者」に、
「何」をわかって欲しいのか、そしてどうなって欲しいのか。
という「一貫したメッセージ」を文章に持たせることが重要です。
たとえばこの記事であれば
読みやすいと思わせる記事を書きたい人が、
7つの法則を知り、実際に文章を書く時に活用して欲しい。
という一貫したメッセージを軸にしています。
そのため、
記事を書く上でのマインドセットや、ペルソナ設計の方法、画像の効果的な差し込み方、バズるタイトルの付け方、オファーに使える心理テクニック、売り上げに直結するキャッチコピー、目的別の文章フォーマット、たとえ話のつくり方、読者の感情に訴えかける書き方、情報収集の方法、継続して書き続けるコツ、フィードバックの活用方法、アイデアが尽きないネタの出し方、執筆スピードが倍になるショートカット一覧、などのノウハウは関連があっても入れていません。別の記事にしています。
軸がブレてしまうからです。
自分の文章を最後に読み直すときは、
「一貫したメッセージが存在し、読み手にしっかり伝わるか」
をもう一度確認しましょう。
まとめ
「パッとみて読みやすいと思わせる文章」の7つの法則は以下の通りです。
① 専門的な言葉を使わない
② 1文にメッセージは1つまでにしぼる
③ 漢字や熟語をできるだけ減らす
④ 文章全体に統一感を持たせる
⑤ 数字や固有名詞を意図してちりばめる
⑥ 「あってもなくてもいいもの」は削る
⑦ 伝えたいメッセージに一貫性を持たせる
普段から自分がよくやってしまいがちなクセを見つめなおし、アップする前に読み直すことが大切です。
その際に今回のリストをぜひ活用してみてください!↓
![](https://assets.st-note.com/img/1709209622492-BKvICKrEiY.png?width=1200)
これで「だれが見ても読みやすい文章」が書けるようになりました。
「でも、肝心なタイトルつけるの苦手なんだよなぁ…」
ご安心ください。
タイトルに使えるフレーズとその実例を100個まとめた記事も公開しています。こちらもあわせて参考にしてみてくださいね。
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