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すべての非モテに捧ぐ「アカ抜けるためのファッションと精神のつくり方」と「本当の自己啓発」

 はじめに、記事タイトルとはかけ離れた私の身体的なプロフィールを伝えておく。

年齢:36歳
性別:男性 
身長:180cm
体重:115kg

 昔お笑いの養成所に通っていたとき、「同棲している彼女が〜」と話を始めたら凄い驚かれたことがある。そんな人。既婚。

 私は小学生の頃はクラスの中心的存在だったが、中学生の頃から体臭が原因で軽いイジメの対象になった。そのためか、イケてるグループになれない自分を正当化するためにメジャーな物事をけなし、マイナーなものを好むようになる。そんなコンプレックスもあり、ファッションを含めカッコつけるのが苦手で、洒落臭いものが嫌いになった。特に嫌いなものはEXILE。世代が近い人はこの一言ですべてを察せられるかもしれない。

 そんなろくでもない私が、あえて「アカ抜けるためのファッションと精神のつくり方」について書いていく。

なぜ身だしなみに気を遣わないのか

 私は思春期の頃からカッコつけるのが苦手だし、イケてる集団は大嫌いだし、彼らに対する憧れも一切なかった。それでも、モテたいとは思っていた。だから、カッコ良くなりたいとは思っていた。

 しかし、いきなりカッコつけるのは難しい。それは物理的な問題ではない。やろうと思えばファッション誌を読んで参考にしたり、服屋で店員さんに相談したり、やり用はいくらでもある。
 問題は、何よりも精神的なものなのだ。カッコつけることは、今までファッションに興味がなくダサかった自分を否定することになる。それに「急にカッコつけちゃってどうしたの(笑)」と周りから笑われるかもしれないし、そういうときに言い訳もできない。過去の自分がダサかった、間違っていたとただ認めるほかない。齢15前後の少年に今まで生きてきた十余年、あるいは思春期に目覚めてからの過去数年間を否定することは、彼らにとっては人生にとっての大部分を否定することになる。容易ではないだろう。少なくとも私にとってはそうだった。
 この問題は他人から見れば矮小なものだが、本人にとってはプライドを賭けた精神の葛藤なのだ。

 今これを読んでいて「そういう時期が自分にもあったなあ」とか「ジャンルは違うけど、自分もそういう経験がある」と思った人は、真っ当な人間だ。
 逆に「そんな覚えない」と思った人や、私の言っていることを否定しようとしている人は気を付けた方が良い。そんな人は、変なプライドを持たずに成長してきた真っ当な人間か、私のようなくだらないプライドを守っている人間のどちらかだからだ。

プライドを守りながらカッコつける方法

 では、そんなどうでも良い葛藤を抱える人間はどうすれば無事カッコつけられるようになるのか。それは小物にこだわり、自分が納得できる言い訳を用意することだ。

眼鏡は医療器具だ!

 視力が悪い人限定にはなるが、眼鏡はカッコつけるための第一歩としてかなりオススメしたいアイテムだ。というのも、眼鏡は医療器具だから仕方なく身に着けていると言い訳が立つからだ。いきなりダメージジーンズを履いたりウォレットチェーンを付けたりなんかしたら、それは不必要な装飾を身にまとうことになってしまうが、眼鏡なら問題ない。

 また、「急にオシャレな眼鏡に変えたね(笑)」と言われても「面白いから選んだ」と返しやすい。たとえば、ちょっとオシャレなシャツやコートを着て「面白いから」というのは無理がある。そもそも面白いシャツなんてないし、ファッション的な観点で面白いとしてもオシャレさんでないそんなこと分かるはずもない。しかし、眼鏡には「色が凄く緑色」、「フレームが太い」とか面白さがある。ちょっと踏み込めば「今まで掛けていたものとは違う形」とか「自分がこれを掛けたら面白いと思った」とか言っても良い。
 眼鏡は身に着けていても、少し背伸びしても全然違和感がなく言い訳ができるアイテムなのだ。

 また、眼鏡は印象に大きく関わるアイテムだ。眼鏡一つでオシャレな人、知的な人、面白い人、変な人、何にでもなれる。ちょっとダサい服装でも、眼鏡さえこだわっていれば「この服装もあえてなのかも」とただ者ではない感じが漂ってくる。それくらい人の印象に影響する。

眼鏡がなければ靴にこだわれ!

 靴も眼鏡と同様に、デザインだけでなく機能性が大事なアイテムだ。「歩きやすい」、「サイズが丁度良い」など、とにかく言い訳しやすい。眼鏡と比べると主張しすぎないし、さりげないこだわりがむしろカッコ良いアイテムでもあるので、かなりハードルは低いだろう。周りからの反応も「良い靴履いてるね」で済む。

 加えて、靴にこだわりを持っている人はカッコ良い。「エアジョーダンの何番が~」とか「ストレートチップが云々」とか、少し専門的な知識を持っている人はマニア、本来の意味でのオタクだ。

 さらに一方踏み出すなら「この靴に似合う服にしないと、靴に申し訳ない」とかのたまって、思い切って全身コーディネートしてしまえば良い。

言い訳は自分以外に置け!

 総じて、ファッションにこだわる理由は自分以外に置けば良いのだ。「モテたいから」、「カッコ良くなりたいから」ではやはり過去の自分を否定するようだし、気恥ずかしさも残る。しかし、「眼鏡のデザインが面白い」とか「靴が機能的」というのは、そのアイテムがあなたに選ばさせていると言える。現実的ではないが、「あの人があまりに綺麗すぎて振り向いてほしいと思ってしまったから(あの人が自分にそうさせた)」でも良い。これは「モテたい」とは似て非なるものだ。

 流石に最後のやつは情熱的すぎて気恥ずかしいが、それでも自分以外に理由を置けば自分を変えるきっかけはいくらでもつくれる。実際、私の場合は「ロックに目覚めた」というバカみたいな言い訳を盾に自分を変えたことがある。過去の自分との闘いは、自分以外を利用すれば簡単に制することができるのだ。

他人は言うほど気にしていない

 ここまで力説しておいて何だが、あなたがどれだけカッコつけてオシャレしようが、言い訳を用意していようが、周りの人はそんなことはあまり気にしていない。さらに言えば「急にカッコつけてどうしたの(笑)」と気にされるのはその一瞬だけで、次の瞬間からはどうでも良くなってしまうものだ。陰湿なコミュニティなら変な噂が流れるかもしれないが、それはもうその人たちと縁を切った方が良い。

 他人はあなたが思っている以上にあなたのことを気にしていないのだ。次の日も、その次の日もあなたが変わったことを考えてくれるような人がいれば、それはもう恋だろう。「〇〇くん、一昨日から急にカッコつけるようになったなあ」なんて考えている乙女が想像できるか。実在しない。断言する。

 とはいえ、それが現実だと分かっていても気になってしまうものは仕方ない。自分の精神の安寧を守るために言い訳を用意すれば良いのだ。そうやって一歩踏み出して、また一歩踏み出して、と続けていれば自然とカッコ良くなっていくし、そのうち他人の目を気にしなくなる。気にする必要がなくなっていくはずだ。

言い訳しろ!それが自分のためになる

 今回はファッション(服装)について書いたが、他のことでも何でも同じような精神で臨めば良いのだ。髪型を変えてみたり、眉を整えてみたり、化粧をしてみたり、バンドを始めてみたり……。
 自分のために自分が納得できる言い訳を用意して突き進めば、そのうちそれが自信になる。自信のある人は、多少ボロがあっても「ただ者ではない」とか「ちょっと変わっているけど良い人」と、勝手にプラス方向に解釈してもらえることさえある。

 少し話が広がってしまったが、自己啓発の標語みたく「他人を気にするな」とか「自分を変えよう」なんて短絡的で安っぽい言葉を私は言いたい訳ではない。他人の目は気になってしまうのはどうしようもないから自分を変えるのは難しい。
 だから、「自分を守るための言い訳を用意しよう」と私は言いたいのだ。それは他人からすれば意味のないことだし、もし知られたら嘲笑されるかもしれない。しかし、言わなければ絶対にバレない。堂々と言い訳を用意すれば良いのだ。

 下にそれっぽい本のリンクを貼っておくが、私は読んでいない。が、このリンクを起点に買い物をすると私にほんの少しだけ収益が発生するらしい。「らしい」というのは今までに実績がなく、本当かどうか分からないからだ。
 さあ、あなた好みの眼鏡、靴、服、ゲーム、日用品、大型家電、色々買ってみよう。

 


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