コロナ禍で映画を見続けた結果。
自粛期間の間皆さんは何をしただろう。
僕は映画を見まくった。
観た本数は二ヶ月で160本ほど。
今もその習慣が軽く続いており
今年に入ってからは300本以上観ている。(9月20日現在)
これにより
どのような変化があったのか、
映画の観え方の変化 を語りたい。
ちなみに単なる映画好きなだけで専門とかでは全くないのでそこは了承の上で笑。
観た作品
・どういう作品を観たのか。
これについてだが、基本的にはどのジャンルでも観るようにしている。
アクション、SF、クライム、恋愛、ミュージカル、歴史物、、、、様々だ。
・どの年代の作品か
これもこれと言って縛りはなく
古くは月世界旅行(1903)から新しいのだとパラサイト(2019)までの様な感じである。
・邦画か洋画か。
これについては若干邦画の観る頻度は少ないものの両方観る。
洋画もハリウッドのみならずボリウッドも、フランス映画もイタリア映画もどの国でも観る。
つまり、有名なものや名作の様なものを優先には観ているが、
それ以外に関しては何の縛りも無く
どんな作品も観ている。
様々な映画を観まくって変わったこと
自分の知らない素晴らしい映画が沢山あることを知った
まず金曜ロードショーや日曜洋画劇場で流れているものやテレビで特集されている映画は本当に一部だということを改めて感じた。
例えば「スモーク」という映画はとても素晴らしい映画だ。
だがこれを知っている人は僕の周りにはほとんどいなかった。
また古い映画も面白いものは本当に面白い、という視点も持てた。
「或る夜の出来事」なんて1934年の作品ではあるがとても作り込まれていて今観ても全く色褪せない。
それを本当に感じた。
更には
「ノスタルジア」、「π」、「ドニーダーゴ」の様な作品は全く意味が分からなかったが、ただただ世界観には圧倒されるというものにも沢山出会えた。
映画は奥が深い。
映画 「smoke」の一コマ。
(引用元 https://ameblo.jp/lechatnoir1896/entry-12529131339.html)
・細かい所が見えてきてた
前までは
全体を通して面白い、
またはちょっと凄味に欠けてたなという感想が主であった。
しかし、観ていくと
映画としてはイマイチだが、あのシーンのセリフは印象深いなといったこと。
この言い回しはウィットに富んでるなぁといったことや、
なんならここ少し変えればもう少し面白く感じただろうに、、。
と言った批評も軽くはできる様になってきた。
例えば「レザボアドックス」の最初のトークはホントに痛快であるし、
逆に
インドの「マダム・インニューヨーク」はとても評価高いが、
僕からしたら尺長すぎるし、
結局中途半端に終わった青年の恋の部分は無くてもいいのでは。。
といった感じだ。
(もちろん観る人によって評価は変わる、とは思う。)
・カメラワークが気になりだした
沢山観ていくとカメラワークにも工夫があるのがわかってくる。
例えば
デビット・フィンチャーの「ファイトクラブ」なんて
何個カメラを使い、そしてどう撮ったのだろうと疑問になってくる。
一方でリアリティを出すために
是枝監督の「誰も知らない」はとてもドキュメンタルチックに撮っているし、
台湾の名作「クーリンチェ少年殺人事件」は常に距離のある定点カメラによって台湾のその当時の様子がありありと見えてくる。
昔の映画だと
「お熱いのが好き」や「サンセット大通り」の様な映画だと
女優のアップだけ不自然なほど光が当てられており、
こういう点も面白いなと思えてくる様になった。
・勉強がしたくなった
沢山観て思うことは、
背景や知識、経験があるか無いかで全く持って違う受け止め方になる、ということだ。
例えば日本に入ってくるものは
アメリカの映画が多い=キリスト教の教えが根底にあるものも多い。「プリズナーズ」なんてキリスト教に対する知識があるかないかで全く観え方が変わるだろう。
また哲学的要素が含まれている映画も多い(含まれていなくても哲学を学んでいるかどうかで受け止め方が変わってもくるが)。
そういう映画によっては人によっては意味が分からないで終わるかも知れないが、
知識ある人にとっては
学んだものが塗り絵の下絵であったら映画によって彩色豊かになるような感覚も得られるだろう。
僕は全然知らない人間なので
沢山の映画を見るにつれて
自分の学の無さを痛感すると共にもっと学びたい!
という気持ちも多分に芽生えた。
・人として成長できる機会をくれた
映画は観ている人に疑似体験をさせてくれる。
映画によってはしっかり見込んだ終盤に印象に残るメッセージをくれる。
「人の振り見て我が振り直せ」ではないものの、
映画を観たあとに
「あの映画では主人公はあの様な行動をしたが、では自分だったら??」と思ったり、
「確かにそういう生き方や考え方もある」という様なことを考えさせてくれる。
そう、自分の思考や生活を見返す機会をくれるのが映画なのだ。
だからこの期間映画ばかり見ていたが、
自分について考える機会も沢山あった。
最後に
映画は素晴らしい。
これに尽きる。。
また映画については語っていきます。
ここで筆を置く。
Keitaro.
ちなみに、僕の映画の記録は Filemarksにあるのでよければご覧ください。
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