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2020年11月の記事一覧
The last emperor
高校の時。
親に勧められてベルナルド・ベルトリッチの「ラスト・エンペラー」を観た。
これは最後の皇帝,「溥儀」の一生を追った映画だ。
3時間を超える超大作。どうにか集中力を保ちながら頑張って観た。
最後のエンドロール。
その自分が頑張って観続けた緊張が解けたのか、溥儀の悲哀な一生に情が入ったのかは分からない。
分からないのだけれども
坂本龍一の「the last emperor」を聞いた
利き手と利き手じゃない手。
ある時思った。
両手同じ風に生まれたのに、
僕は利き手ばかり使いすぎなのでは、と。
利き手は右手。
だから、右手ばかり仕事させている。
左手の負担は右手より少ない。
もし右手がもっと仕事のタスクを減らしたいと思うのなら、とても右手にとってかわいそうなことをさせている。
逆に左手がもっと成長する機会を欲しているのなら、右手ばかりに与えているので、左手はかわいそうだな、と。
忘れられた片方の手袋。
幼い頃、迷子になり1人になるたびに忘れられた片方の手袋を思い出した。
もう片方の手袋にはもう会えることはない。
僕も迷子のまま親や友達と会えないのでは。
でも結局僕ははぐれた親や友達と会える。
だけど手袋はそのままはぐれたまま。
自分を思うと嬉しい一方、
手袋を思うと悲しかった。
忘れられた片方の手袋をみると、
今でもこの複雑な感情を思い出す。
ここで筆を置く。
Keitaro