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雑記* 閃きと煌き

 それは決して天から降りてくることはないのです。
 私の場合、どちらかと言うと俯きながら暮らしているときについ拾い集めてしまう物たちなのです。
 形のあるもの、形の無いもの、目に見えるもの、目に見えないもの、何気ない一瞬の違和感や可笑しさをつい持ち帰って頭の中でしばらくグルグルさせてしまうのです。そして何かうまい言葉が見つかったと思うとノートに書いてとっておきます。
 それを、誰かに共感して欲しいと思うとき詩にします。だから未だにうまい言葉が見つからない何かは私の頭の中でグルグルしているのです。
 どん底にいた頃は、フツウの世界のキラキラに憧れて詩を書いていました。それはいつも見上げるような高いところにありました。でも今、そのフツウの世界で暮らせるようになって上を見上げても、そのキラキラは見つけられないのです。
 幼い頃、私は天や神や仏を信じるように教えられて育ちました。その中に自分自身は入っていませんでした。私は自分自身を信じること知らずに育ちました。そして、迷子になりました。だから、私は天を見放したのです。いや、見放されたのかも知れません。
 でも、地球には地面があって人間は主にその上で暮らしていて、みんな言葉を使って心を表現し感動して幸せを感じていると信じるから、私は今も地上や人間の中にキラキラを探してしまうのかも知れません。

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