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韓国人は普段はどんな食事をしてる?

韓国の食卓文化:常備菜と食事の風景

韓国ドラマや映画、ミックス番組で、家族や仲間が集まって食事をするシーンをよく目にします。温かい汁物にご飯、そして밑반찬(ミッパンチャン、常備菜)を添えるのが韓国の家庭料理の基本スタイルです。手間をかけずに、冷蔵庫から出して並べるだけで食卓が豪華になるため、突然の来客も時には困りません。


ミッパンチャンのイメージ

韓国の常備菜:多彩なバリエーション

韓国の食卓に欠かせない常備菜は、種類が豊富です。

  • 김치(キムチ)類

  • 나물(ナムル)類(野菜の和え物)

  • 김(海苔)

  • 무말랭이(ムマルレンイ):切り干し大根の甘辛和え


  • 메추리알(メチュリアル):ウズラの卵の醤油漬け


  • 오징어 진미채(オジオチンミチェ):スルメの甘辛炒め

  • 멸치(ミョルチ):煮干しの炒め物

これらの常備菜は、ご飯のお供、いわゆる「밥도둑(パプトドゥク、ご飯泥棒)」のレギュラー陣といえるでしょう。

食べ物の文化の違い

日本と韓国の食卓文化には、いくつかの違いがあります。

  1. 取り方
    日本では大皿料理を小皿に取ることが一般的ですが、韓国ではスープや大皿料理をみんなで直接つつくことが多いです。

  2. 道具の使い方
    韓国では、젓가락(チョッカラク、箸)숟가락(スッカラク、スプーン)の両方を使います。

    • 젓가락: おかずや大皿の料理ついでに使う(勝手に直箸)。

    • 숟가락:ご飯や汁物を食べるときに使う。

  3. 食器を持たない
    韓国では食器を持たずに食べるのが基本です。 食器は、持つことを想定しない素材や形状で作られており、熱くて持てません。

  4. マナーの違い
    日本では箸の使い方や細かい作法が重視されますが、韓国では年長者から食べ始めるなど対人作法が最重要視されますが、これは日本でも重んじられると思います。

깻잎(ケンニプ、エゴマの葉)の醤油漬けと食べ方の工夫

韓国の常備菜の中でも特に人気なのが、깻잎(ケンニプ、エゴマの葉)の醤油です。 日本のシソに似た香りを持ち、クセのある味がご飯によく合います。 )」と呼ばれる一品です。


ただ、エゴマの葉を食べるには少しコツがいります。漬けられた葉は重ねられているため、箸で1枚ずつ剥がすのが難しいのです。この場合、隣の人が自分の箸でそっとこのプレー連携は、日本ではタブー視される二人の箸や箸渡しのようにも見えますが、韓国では人間関係を重視している行為として自然に行われています。

エゴマの葉だけでなく、切り分けられていないチジミ(韓国風お好み焼き)を手伝いながら分け合うこともよくあります。このように、食事の場での助け合いが韓国では重要視されています。




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