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『家の馬鹿息子』を読む日記

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『家の馬鹿息子』を読む日記2022.04.08-10

『家の馬鹿息子』を読む日記2022.04.08-10

中島敦の「山月記」は何度も読んでいて、そのたびに李徴が虎になった姿を想像しているのだけれど、意識することなく小さく見積もっていたらしい。

本物の虎を見た。本物の虎は大きい。なるほどこれなら食われてもおかしくない。李徴はきっとあれよりも大きい。

動物園の檻の周りに、ウイルス対策だろうカラーコーンとコーンバーが置かれ、虎は守られていた。暑さからか、右往左往しながら巨体を揺らしている。人間の腕より太

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『家の馬鹿息子』を読む日記2022.04.02-7

『家の馬鹿息子』を読む日記2022.04.02-7

春は忙しいし、サボりだすと歯止めがかからない。

新生活の準備と前田愛の『樋口一葉の世界』(平凡社・1993)を読むだけで一週間が消えてしまった。収録論文の並べ方がすばらしいことに気づく。

Ⅰ「閨秀の時代」「下田歌子」「一葉日記覚え書」
Ⅱ「一葉の転機――『暗夜』の意味するもの」「『大つごもり』の構造』「『にごりえ』の世界」「『にごりえ』断想」「十三夜の月」「子どもたちの時間――『たけくらべ』試

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『家の馬鹿息子』を読む日記2022.04.01

『家の馬鹿息子』を読む日記2022.04.01

『家の馬鹿息子』を読もうと思う。『家の馬鹿息子』は分厚い。

どうして『家の馬鹿息子』を読みたくなったかというと、とある料理本を読んだからだ。『海老坂武のかんたんフランス料理』という本。京都の恵文社一乗寺店で買った。この本には仏文学者の海老坂さんがふるまった料理の「◇レシピ」と、食卓での「◆おはなし」とで構成されている。サルトルの翻訳者である海老坂さんのお話に、『家の馬鹿息子』が出てくるのである。

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