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空振り読書(戯言11)

 今日は、ちょっと空振り読書。

 川添愛『言語学バーリ・トゥード Round2』(東京大学出版会)から、遊び読みし始める。

 アントニオ猪木大好き、プロレス大好きの川添さん。今回が2作目の本書で、猪木のアリキックは、モハメド・アリから由来するちょっと珍しいケースの必殺技だが、言語学的に分析されていた。

 他にも猪木のエピソードに詳しくて、言語学そっちのけでプロレス関係の話題に飛躍する文章。まだ他の章は読めてないけど、Round1が面白かったから期待しておく。 

 次にステップしたのは、同じ川添さんの『数の女王』(東京書籍)で、こちらは数学×ファンタジー小説。久しぶりに「約数」という単語を見る。大きな数、運命数という個人個人に数字が与えられている世界での物語だが、どうも遊び読みには向いてなかったようで、内容が入ってこなかった。

 読書、結構ミスリードもあるよね。

 三冊目は、エイヤッとジャンプして、佐治晴夫『14歳からの数学』(春秋社)にする。

 割と初学者用の数学本でもあって、たとえば「マイナス×マイナス」はなぜプラスになるのかといった、言われてみれば不思議な話も取り上げている。

 が、いかんせんこちらもサッと読んで表現できるような、他の2冊と関連付けて話せるような知識がなく、ちょっと詰まってしまった。

 それでも、まあこういうこともあるホップステップジャンプ読みかなと思っている。読書はスポーツ、経験が浅いジャンルはなかなかヒットしない。

 でも、セネカ『生の短さについて』(岩波文庫)をちゃっかり読んだ日でもありました。「生は浪費すれば短いが、活用すれば十分に長い」とのことです。だよね。

 それでは、今回の戯言はこの辺で。

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