
2024年読了本ベスト10<その②>(読書記録12)
こんにちは。とんとです。
今回の記事は、
私が2024年に読み終えた本の中でベスト10を挙げて紹介させてもらうという読み跡(よみあとんと)です。第二弾!
よろしくお願いします。
やり方としては、<その①>から<その③>まで記事を分けて、10作品を紹介しています。
また、それぞれの作品につき、少しコメントを書いています。
それでは、第二弾、4番目から続きの紹介をいたします!
<④ホークマン、メカルーツ『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』(マッグガーデン)2021>

ネコに触れた人間が、どんどんネコになってしまうという世界設定のサスペンスマンガです。
5巻まで読みましたが、ナゾとナゼが渦巻いてきて、どこまで面白くなっていくか楽しみ。
作者さん達が、恐らく洋画とかが大好きで、オマージュしたシーンがあったりするのもよかったです。『シャイニング』のジャック・ニコルソンとか。
ニャンデミックで、とんでもにゃい話です(笑)
<⑤梅崎春生『幻化』(講談社)1965>

終始、不穏なムードのまま話が進む不可解な小説です。
主人公達は至って真面目におかしい。普通だと理解に苦しむところもあるとは思うのですが、個人的には、同感と納得で「あるある…!」となりました。
ラストのラストまで気が抜けない展開で、その後どうなるのかなと尾を引きました。
音読に挑戦して、手汗をすごくかいた作品でもありました。
<⑥小津夜景『ロゴスと巻貝』(アノニマ・スタジオ)2024>

俳人の小津さんが、本との交際を綴ったエッセイ本です。
40篇のエッセイは、引用書籍の多様さに脱帽ですし、なによりも文章が面白いです。
印象に残っているのは、読書論エッセイ「あなたまかせ選書術」や、「速読の風景」、そして巻頭エッセイ「読書というもの」など。
私は、読書論が大好物かもしれないです(笑)
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今回は以上です。ありがとうございました。
マンガ、小説、文芸エッセイというラインナップでしたが、今回でベスト1位が出てしまったかもしれません(笑)
小津さん本の読書体験、ホントに面白かったなあ…!
ランク外ですが、今年は読書論に関する本も結構読むことができました。その中でも、小津さんのエッセイは楽しかったです。
次回はいよいよラスト回です。どんどんどんどんと4作品のご紹介をいたします!
お楽しみに!
とんと
<キーワード>
・パンデミックとネコ
・不可解で真面目におかしい
・大好物の読書論
・ナゾとナゼ
・不穏で手汗
<キーパーソン>
・ホークマン
「ニャイリビ」の原作者。大﨑崇人さん。
・メカルーツ
「ニャイリビ」の作画者。つるかめさん。
・梅崎春生(1915-1965)
日本の小説家、随筆家。第一次戦後派の代表的存在。直木賞作家。
・小津夜景(1973-)
日本の俳人。フランス在住。