油森家の珈琲ライフ【生豆編:グアリロバ農園スペシャリティコーヒー】
おうちにあるコーヒー生豆をうっかり切らせてしまいました。
コーヒー焙煎ができない生活だなんて耐えられません。
no 焙煎 no LIFE
どこの豆を買おうかなぁ。
華やかな風味のモカをリピートするのもいいし、ホンジュラスのやんちゃな感じも捨てがたい。市販の焙煎済コーヒー豆ではインドネシアマンデリンが一番好みだから、自分でも焙煎してみたい。うーん、どうしようかな。
そう悩んでいるときにお見かけした宮崎ゆうさんのnote。
『ブラジル・ハニーショコラ』 名前からして美味しそう!
……ここで告白いたします。
私、ブラジルのコーヒー豆をずっとナメていました。
ブラジルの豆、味わいが安定していて、かつ安価ということでブレンドコーヒーのベースによく使われているのです。
お店で飲むようなコーヒーはだいたいブラジルの豆、飲んだときに「あぁ、この味知ってる」という感想になり、お馴染みすぎて新鮮な感動を味わいにくい味。
なので自家焙煎で淹れるコーヒーにはブラジルを避けて、他国のいわゆる「キャラの立った」味を求めてしまっていました。
宮崎ゆうさんのnoteを読んで思ったんです。
美味しそうじゃないか、ブラジル……ブラジルに回帰してみようかな……。
『ブラジル・ハニーショコラ』をポチりそうになった瞬間、ぴょこっと顔を出す天邪鬼気質。
ゆうさんと同じ豆じゃつまらんな。
違うブラジル豆を探してみよう。
こちらを買いました。
ブラジルスペシャルティコーヒー生豆
Fazenda Guariroba (グアリロバ農園)
流行りのスペシャルティコーヒー。
私は楽天市場で買いましたが、ショップオリジナルサイトから直接購入することも可能です。
1kg × 4袋。税込5900円(お安い!)。
海外に移住する3月末までに4kg……まぁ、飲みきるでしょう。
noteで出会った方とリアルでお会いするたびに私が焙煎した豆を押し付けているから、むしろすぐ無くなってしまうはずです。
左上より時計回りで
・Yellow Catucai (イエローカトゥカイ)精製方法:Natural(ナチュラル)
・Bourbon (ブルボン)精製方法:Natural (ナチュラル)
・Tozio (トパージオ)精製方法:Natural(ナチュラル)
・Yellow Catucai (イエローカトゥカイ)精製方法:Red Honey(レッドハニー)
・次男の指
「ナチュラル」はコーヒー果実をそのまま天日干しする精製方法、「ハニー」はコーヒー果実から果肉を除去し、コーヒー生豆にまとわりつくヌルヌル(ミューシレージ)を残した状態で天日干しする精製方法だそうです。
※ ミューシレージの残存率50%をイエローハニー、100%をレッドハニーと呼ぶんですって。
どれから飲もうかと迷った末、トップバッターに Yellow Catucai Natural を選びました。
Yellow Catucai は、2016年Cup of Excellence Brazil Naturalsの国際品評会で1位に輝いた品種。優勝ロットと同じ品種・精製方法で作られたグアリロバ農園を代表するコーヒー豆です。
チャンピオン豆です。これは楽しみ。
袋から取り出した生豆がこちら。
めっちゃキレイ!
虫食いも欠けも変色もない。すごい、さすがチャンピオン。
ハンドピック(生豆の選別)いらないね、これ。
今回も、おなじみのピザ釜焙煎です。
以前のnoteでは焙煎する生豆の量を「だいたい200gぐらい」と書きました。しかし豆が重なると焙煎ムラができやすいということにピザ窯焙煎をはじめてから1年弱ようやく気づきまして、いまは「だいたい100gとちょっと(量ってない→追記:量ってみたら140gでした)」を一度に焙煎するようにしています。
こんな感じで、できるだけ豆が重ならないよう広げます。
上手に焙煎したくて今回焙煎中の写真を撮っていません。
写真を撮るために蓋を開けっ放しにすると熱が逃げちゃって焙煎のクオリティが下がってしまうのです。
よき焙煎のため、ご理解ください。
仕上がった豆がこちら。
えっ、美しくないですか。
写真でもキラメキが伝わると思いますが、肉眼で見たコーヒー豆はほんとうにもう輝いていて、私ったらとうとう宝石を錬成しちゃったかと思いました。
チャンピオン豆半端ない。
※追記:ちょっと深煎りしすぎちゃっていました。その後焙煎をしてみたところ豆がピカピカする手前、中深煎りぐらいが一番豆の良さを引き出せていたように思います。
3日寝かせて淹れたコーヒーがこちら。
いつものごとく、マキネッタで抽出しています。
いつものブラジルの味。
……じゃない。
なにこの鼻腔に広がる深い香り。ウィスキーかな。
包容力が半端ない。例えるならば、クマ系の、胸板厚い、みんなに頼られるご近所のお兄さんといった感じでしょうか。
すごい、チャンピオン豆すごい。
深煎り豆は焙煎後5日目から本領を発揮すると思っています。
1週間寝かせたコーヒーの味、どうなったと思います?
飲んでみましたよ。
包容力に甘さが加わりました。
フルーティで艶やか、セクシーな甘さ。
それでいていやらしくない。
大人っぽいブラジル。ブラジル豆がこんなに端正だったなんて。
一流ハリウッド俳優で例えてみましょうか。
例えるならば、そう、ヒュー・ジャックマン。
親しみを感じさせる温かさに満ちた優しい微笑み、紳士的な立ち居振る舞い、そして鍛え抜かれた肉体。
(余談ですが、映画『オーストラリア(米・日本公開2009年)』でヒュー・ジャックマンのフッサフサの胸毛を拝めます。はじめて胸毛に顔を埋めたいと思いましたね。きっと、お日様をたっぷり浴びた干し草の匂いがするんだろうなって、新たな扉が開きかけましたよね。)
(私が唯一心を惹かれた胸毛です。あなたの胸毛には興味ありませんので写真とか送りつけないでくださいお願い。)
以上、Yellow Catucai Natural 焙煎レポでした。
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