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中村淳彦「歌舞伎町と貧困女子」

中村淳彦著「歌舞伎町と貧困女子」読了。

ブロガーのユキさんが紹介していたので、読んでみました。

ホストや風俗の世界は私には未知の世界ですが、詐欺やカルトと同じで、手口を知らないとひっかかりますよね。

十代~二十代女子がこの本を読んだ方がいいのか?は微妙なところではありますが、「自分は大丈夫」という過信もよくないので、社会勉強として読んでおくのはいいかもしれません。

娘を持つ親御さんも、「まさかうちの子が?」もあるかもしれません。

不特定多数の人と金銭を介した身体の関係を持てるか?は、人によりますが、私は石井ゆかりさんの「愛する人に。」の文章が印象的で心に残っています。

かつて「割り切って」援助交際をした多くの少女たちが、その後、鬱や人格障害を煩って、薬を服用するようになっているそうです。
今も、自分の体をモノとして扱って、
お金を得ようとする子たちがいます。
その子たちもまた、
自分の心と体を、誰かの手で引き裂かれているのです。
体と心は、本来分離すべきではありません。
体は「実感」を与えます。
これと自分の気持ちとが一体となって触れられ、
ひらかれるのでない限り、
人の心は命の源であるからだから遮断されて、
自分がどこにいるのかわからなくなってしまうのです。

「愛する人に。」P119

風俗や売春で出会う男性で、「素敵な人」はいないと思うんですよね…。

若い時からそういう世界で働くと、男性観がおかしくなるし(たぶん「尊敬」はできなくなる)、自分を「公衆便所」扱いして自尊心が高まるわけないので、安売りしないでほしいと切に願います。

しかし、ホストの「本営」「色カノ」「ヤリカノ」「家カノ」「本カノ」「病み営」「友営」「育て営」「同棲営業」「結婚営業」など、勉強になりました。

ホストクラブは規制必要かも…と思います。

値段設定おかしいもんね。

たまにツイッターに流れてくる(!)繁華街での男から女への暴力動画、売掛が払えなくなった客とホストなのかな?とか思いました。

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