見出し画像

Me Time(ミータイム)があるとなんだか頑張れる件

「私たちって二人とも、Me Timeが必要だよね」

と、ルームメイトに言われて初めて「Me Time」という言葉を知った。

ルームメイトは外国人で、彼女が生まれた国のインターナショナルスクールに通い、大学はアメリカ留学をしたから、「Me Time」もアメリカで生まれた言葉だと思う。

Me Timeとは

Me Timeとは、自分のための時間。何をして過ごすか自分で決めるし、自分がしたいことや心地よいことをして過ごす時間だ。

ルームメイトと私はどちらもマイペースなところがあり、2人で食事をしたり家で映画を見たりもするし、休日は一緒に出かけたりもしたから、距離感は近い関係性だったけれど、Me Timeは欠かせなかった。

ルームメイトはMBTIが好きでよく会話にも出てくるが、私もルームメイトも「I」という診断結果だ。

Me Timeは家の中でそれぞれひとりで過ごすこともあれば、外に出かけて散歩したりカフェで過ごしたりすることもよくあった。

Me Timeだからといって傍若無人に振る舞うわけでもないし、自分最優先というわけでもない。常識の範囲内で、自分のテンションを無理に上げるのでもなく、したいように過ごすのが私にとってのMe Timeだ。

ルームシェア時代、そういう時間をMe Timeと常に呼んでいたわけではないけれど、「一緒の時間」と「一緒じゃない時間」のどちらをも尊重し合えていたのは、「Me Time」が共通キーワードになっていた影響が大きいようにも感じられる。

ルームシェアが4年間も続き、今はそれぞれひとり暮らしをする状態になっても月1くらいのペース(もっと頻度高いかも)で会うくらいの間柄でいられるのは、それぞれのMe Timeを確保できていたからかもしれない。

Me Time、作れてますか?

今はひとり暮らしで生活しているけれど、Me Timeについて考えることはよくある。

最近は、クッキーを焼くのもMe Timeのひとつになりつつあるし、読書や映画、ストレッチ、ひたすらゴロゴロするのもMe Timeだ。映画は最近、2時間見続ける体力がなく、15分ごとに休憩を入れたりする。これもMe Timeのなせる技。

けれど自分のための時間って、みんなどれくらい確保できているだろう。

職場では誰かに仕事を教えるとき、「この言い方でミスを指摘して傷つかないかな」とビクビクしながら配慮するし、それが今の世の中のスタンダードだし、配慮できない自分は何かが足りないんじゃないかと、やり取りはメールやチャットでも、見えない他人の顔色を伺うことが習慣になった。

かといってネガティブな気持ちばかりではなく、ポジティブな気持ちから誰かのことを考えるひとときも多い。「喜んでほしいな」と思って誰かのために美味しいコーヒーショップを探したり......。

良くも悪くも、厳密な自分のための時間ってそうは多くないのかも。

「あ。今の私、Me Timeしてるな」と感じるとき、心はなんだかリラックスしていて、羽でも生えているのかなというくらい心も体も軽やかだ。

私は気ままなひとり暮らしなので、Me Timeを作りやすい方だと思う。自分自身の優先順位を下げながら、誰かのために行動したり心を砕いたりしている人は世の中にたくさんいるんだろうなと思う。

家族や友人、職場の誰かがMe Timeを切り崩し、私のために使ってくれていることもあるはず。ありがたいよね。

Me Timeは誰にとっても大切な時間

Me Timeは、大人も子どもも誰にとっても大切な時間だと思う。もちろん、人と一緒にいる方が好きなタイプもいるから唯一の正解じゃない。

だけど、自分が何に幸せや安らぎを感じるかを知ること。その幸せや安らぎのための時間を作れることは、「人生、悪くないな」「もっと楽しく生きるぞー」と再認識するための大切なトリガーになるはず。

Me Timeを過ごしているとき、心がすごくフラットな状態になっている感覚がある。意識・無意識問わず、誰かと自分を比較しがちな性格が、Me Timeではリセットされるのかもしれない。

「私はいいよ。人のために何かしてる方が好きだし」という人もいると思うし、素敵なことだと思う。でも、その人のことを大切に思っている誰かからすると、「あなたも、自分自身のことを大切にしてね」と願っているかもしれない。

Me Timeは誰にとっても大切。Me Timeを必要としている人がいたら「もちろん!Me Timeを楽しんでね」という雰囲気で、お互いを尊重できる世の中であってほしいな。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?