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2024初めに読んだ本の感想【エッセイ、ホラー、人怖】

もものかんづめ

言わずと知れたさくらももこさんのエッセイです。子供のころ読んだときにお腹を抱えて笑ったことをふと思い出し、新年はこれで初笑いといこうか!と思い、読みました。

大人になってから読んでも変わらず面白い!のですが、子供の頃にはわからなかった哀愁のようなものも感じられてかなり味わい深かったです。

言葉のチョイスがさすがで、ちょいちょい独特な言い回しや表現があってその都度くすくす笑いが止まらなくなりました。

そしてこんなにも曝け出して書いておられることが大人になった今ではすごいなあと思ってしまいます。思春期に書いたポエムなんて誰しも門外不出だろうに…。

大人になってから読むのもまた違った見方ができたり、子供の頃とは違う感想が生まれて楽しかったですね。

13番目の人格

ホラー小説です。
でも少しファンタジーな要素も感じられました。
多重人格者の題材はいろんな小説でも取り上げられていますが、この小説ではまた一手間加えたトリックが楽しかったです。

お化け怖い、とかではなく、人間怖い系かと思います。最初は判明しないことの恐怖がつきまといますが、後半いろんな伏線がどんどん回収されていく様はとてもすっきり!かなりドラマティックな盛り上がりを見せていきます。

読みやすいのでホラー初心者には結構おすすめです。

砂の女

人間の心理がエグいくらいに表現されています。最後まで読んでみて、雰囲気としてはタタール人の砂漠を思い出しました。

状況はかなり突飛ですが、でも本当にこんな集落が…?と思うと結構怖いです。自分が主人公だったら絶望まっしぐらコースですね…

表現がかなり直接的なところもありぎょっとする場面もありますが、豊かな語彙と情景描写でなんなく読めます。面白いです。

主人公の心理描写も秀逸で後半になるにつれて、彼に心の変化が起きているのが伝わってきます。

普通に暮らしていた一般的な人間が突然こんな状況に陥ってしまったらどうなるんだろう?主人公はこれからどうなっていくんだろう?という好奇心でどんどん読み進められました。

読後感は気持ちがいいものでもないですが、とにかく面白かったので人間の心理などに興味があって面白がれる方にはおすすめです。

あとがき

最近は仕事が忙しく、かなり久しぶりの更新となりました。
今まではなんとなく本を読む時間を取れていたのですが、今はかなり意識的に時間を作らないと時間があっという間に過ぎ去ってしまいます。

疲れていると時間ができても、ただぼーっとしていたら何時間も経っていた…なんてことがしばしば…。
休養って大事ですね。

心身ともに健康を意識して
今年も本をたくさん読んでいけたらと思います。

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