リングをつけてみたら指先への意識が変わったのです。
先日、自分の手指を活かすためにリングをつけてみようと思った、という話を書いた。
実際にシルバーリングを買ってみようと大型百貨店的なところを散策してみたところ、いわゆる高級ブランドではないが、かなりリーズナブルな価格帯のアクセサリーを売っている店があったので、そこに入ってみた。
そこにはリングだけでなく、ブレスレットやピアスなどのさまざまなアクセサリーが並んでいた。
私はひとまずリングが並んでいるゾーンに歩んでいって、しばらく物色した。
自分としては、いきなり派手派手なリングをつけるとあまりにもあからさまなので、目立ち過ぎない、イヤらしくない質素なデザインのものを選びたかった。
幸いこの店舗にはそうした質素なデザインのリングがいくつかあって、何の装飾も無いシンプルなものから、ワンポイントが入ったもの、円周にわたって一定のデザインが入ったものなど、色々な種類があった中から、私は鎖のデザインのリングを選定した。
全く無地のものでは芸がないから、デザインつきのものにしようとは考えていたが、それ以外に特に大きな理由はなく、何だか直観的に気に入ったような気がしたから選んでみたのだ。
同じデザインのサイズ違いのリングを左手の人差し指につけ外ししながら、ピッタリ合うサイズのものを選び、数千円で購入した。
本当はある程度高級なシルバーリングを購入する覚悟もあったのだが、とりあえずまずは手始めに安物を購入して、「リングをつけた状態に慣れる」ことから始めることにした。
数日間リングをつけながら実際に生活してみたことで、少しずつはその状態に慣れてきたと思う。
リングをつける前後での自分の感覚の明確な違いとして、常に自分の指に何かが付属していてそれが明確に「装飾品」であるという意識が生まれることにより、自分の左手がどのように動いているか、人からどのように見えているか、指先の動きをキレイに見せるにはどうすればいいか、などが常に意識されるようになった。
スマホを触るにしても、本を読むにしても、人と話すときに手振りをつけて説明するにしても、このリングの存在がちらつくのである。
これが集中力の観点から良いことなのかどうかはまだよくわかっていないが、もう少し自分の感覚を分析して、どういうときにはつけて、どういうときには外して過ごすのが良いのか、適切なバランスや使いどころを見極めていきたいと思う。