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プロバスケの本場の熱気はすさまじかったのです。
今回のヒューストン渡航の目的の1つは当然学会発表なのであったが、もう1つの大きな目的が、プロバスケットボールリーグであるNBAを生で観戦することだった。
私は特にバスケットボールに興味は無かったのだが、同行した後輩が普段からよく配信番組などでNBAを観戦しているらしく、生で観戦できることにやたらと興奮していたのだ。
私は今回のNBA観戦に備えて映画『THE FIRST SLAM DUNK』を見た、という話を以前書いたが、当然のことながら、プロバスケットボールの試合を見たことすら無かった私が、初めて生で見ることになったのがNBAであった。
実質過ごした5日間のうち、2日目と4日目の夜の試合のチケットを後輩が確保してくれて、実際に見てきた様子について書いてみようと思う。
まず、会場に近づくにつれて、ハイテンションな音楽と共に陽気なDJプレイが聞こえてくる。手荷物検査と身体検査を受けて中に入るとその音楽はさらに大きく聞こえ出し、会場の外に居ながらにして既に観客のボルテージが上がってきているな、ということがよくわかる。
開場時間になって人が会場の中に流れ込むと、飲食物を売っているスタンドをはじめ、お土産屋さんなどもたくさんの人ですぐに溢れ返った。
観客のテンションも高揚していることが伝わってくる。アメリカの人々にとって、バスケットボールは国民的スポーツのうちの1つだと思うから、私の勝手な日本人的感覚で言うと、たぶん日本で言うところの野球ファンが野球場に来て試合観戦をする感じなんだろうな、と思った。
我々もチーズがたっぷりとかかったナチョスや、分厚いステーキプレートなどのジャンキーな食品を購入し、座席へと向かった。
スタジアムの中に入ると、地下に掘り込まれるような形で、低地にコートがあり、それを観客席がぐるりと取り囲んでいるのが見えた。スタンド席だけでなく、2階、3階席まで存在するようだ。
自分たちの座席について試合開始を待っていると、席に着く人々が増えると共に、コートに選手たちが続々と出現して練習を始めた。きっと彼らは身長が2m近くあるはずなのだが、不思議なことに遠くから見ると普通に見えてしまう。比較対象が無いからだろう。
そして試合開始し、その推移を見守った。
試合終盤に近付いてくると、会場のボルテージも最高潮を迎える。シュートが決まったときの盛り上がりや、アウェイチームのフリースローの際のブーイングの本気度など、これが本場アメリカのスポーツ観戦か、と圧倒された。
今回我々が観戦した試合は、共に比較的接戦で、試合の最後まで盛り上がりがヒートアップするような試合だった。
また、出張4日目の夜に見た試合は、富山県出身の八村塁選手擁するロサンゼルス・レイカーズの試合だったため、世界を舞台に活躍する日本人をこの目で直接見ることができた。
こうして特にオチも無く、本当に見聞きしたことだけを書いてしまったけれども、自分にとっての初めてのプロバスケットボール観戦が。本場アメリカのNBAになったこと自体は、私の記憶に強く刻まれるだろうな、と思った。
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