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苦楽を共にすることが結束力を高めるのです。
最近、集団の力を感じることがよくある。
ここでの「力」という言葉には結構いろいろな意味を含んでいるが、特に思うのは、集団で共同して一緒に何かに取り組むことが、その集団内での仲を深めたり結束力を増したりすることに大きな効果がある、ということだ。
自分の最近の例で言うと、一緒に富士山に登ったメンバーはオンライン上で仲良くなった人たちだったが、富士登山という苦楽を共にしたことによって一気に距離が縮まり、その後また会ったときにも気軽に話せるようになっていたりすることを実感した。
また、先日の日曜日にも結構大きめのイベントをやって、その実行委員を勝手にやっていたりすると、一緒に実行委員になったメンバーや、取りまとめ役として関わっていたメンバーとは急速に距離が縮まっていくことに気づいた。
こうして人間どうしの仲を深めることにおいておそらく大事なのは、苦楽のうちでも「苦しみ」の方だと思う。集団として何らかの大変さを感じたり、壁にぶつかったりしたとき、それを乗り越えるにはメンバーどうしの協力が欠かせない。そして、その協力によってその壁を乗り越えたり、何かものごとを成したりすることによる充実感が得られたときに、集団としてさらにまとまれるのだと思う。
そう考えると、あるコミュニティ内で結束力を生むためには、何かコミュニティの中で、「皆が参加できて、でもちょっと大変で、しかも達成出来たら充実感のある」ような取り組みやイベントを設計して取り組んでいくことが重要そうだ。しかもそのイベントが、コミュニティ内の思想や考え方とマッチしていて、メンバーの共感を呼ぶようなものであればなおのこと良い。
自分自身は半ば無意識的にそういう環境の中で育ってきたから、大人になってそういう環境があったのだということが自分の中で言語化・意識化されてきた感覚がする。
この「ちょうどよい課題を持つ、ちょうどよいイベント」をいかに設計していくか、ここに頭を使わなければならなそうだ。
いずれにしても、まずはスモールスタートでトライアル&エラーを繰り返しながらやっていくのがいいんだろうな。
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