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集団活動に取り組む空間の意識的な設計が重要なのです。
私が地元の子育てコミュニティで毎年取り組んでいる子どもたちとのキャンプの一連の取組が終盤に入り、まとめをする時期に来ている。
今年は実行委員長として関わったので、キャンプおよびハイキング当日の記録を全て書き記した日誌を書いたのだが、それがやっと完成した。
総文字数は約40000字だった。
8月前半に1泊2日で行ったキャンプと、8月後半に日帰りで行ったハイキングの様子をできる限り具体的に書いた結果がこれだ。
過去には5万字を超えたときもあったから、その頃に比べたらまだまだだけど、ひとまず書きあがって一安心している。
今年私が所属した班は、班員1人ひとりの力の発揮という観点で十分すぎるくらいよかった班だと思った。炊事においては、もちろん個々の頑張りがたくさん見られたし、キャンプでの炊事作業そのものを「体験として」楽しんでいる様子が何より嬉しかった。
しかし、欲を言えば、個人的な反省になってしまうが、意識的に「空間を設計する」ことをもっと実践できてもよかったのではないか、と思った。
今年の班で何回か班会をやってみて、良くも悪くも、その場の空気感によって子どもたちの取り組み姿勢や発言の豊かさが大きく変化することを実感したのだ。
第1回班会では、冒頭の自己紹介で子どもたち全員からややネガティブな発言があったところから、プログラムへの期待に関して中学生の挙手&前向き発言によって一気に雰囲気が変わり、その後は前向きな発言が増えていった。
野外での炊事練習会終わりの班会では、炊事が比較的うまく進んだこともあって、子どもたちの中から相互評価が挙手してどんどん出てきて、それが普通だよね、という雰囲気で交流ができたし、スタンツ決めも前のめりで相談ができた。
第3回班会では、冒頭の実行委員青年からの言葉かけには真剣に耳を傾けてくれたが、交流中の雰囲気はやや重たかったので、発言の豊かさがあまり作り切れなかった。最後の余った時間で班内交流を深めようと、「全員一致ゲーム」をやったりしてみたら、班内の雰囲気が一気に明るくなった。
キャンプ当日夜の班会では、おそらくその日の出来事で高揚感もあったことから、相互評価についてもたくさん発言があったが、キャンプ当日終了後のまとめの班会ではどことなく空間が重たかったのと、キャンプ中の記憶喚起があまり為されていなかったのか、子どもたちの発言や相互評価が出にくかった。終盤の各プログラムについての交流になった頃に、当日の様子をいろいろと思い出して徐々にエンジンがかかってきて、少しずつ顔が晴れて発言が増えてきた頃に終了、という感じだった。
上記のような様子があったからこそ、彼らの役割発揮を援助する立場にある青年が、各取組の空間を意識的に設計する工夫はもっと必要だと思ったし、そのノウハウがあるなら言語化して共有した方がいいと思った。
こういう空間の設計は、工夫のしどころが多岐にわたる。
そもそも論として子どもに関わるときの青年側のスタンスを工夫することもできるし、そこに参加している子どもたちの特性に合わせて、彼らが最も輝けるような環境デザインを工夫することもできる。
今回も私なりに「意識的な設計」をいくつかやって、ハマった場面は確かにあった。それをもっと意識的に、毎回のようにうまくできたら、班集団としてより大きな前進をつくれたのではないか、と思う。
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