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単なる「才能」と「スタンド能力」は異なるのです。
自分が最も能力や才能を発揮できていると感じる瞬間はどのような瞬間だろうか。
その感覚を得ることができるのはおそらく、「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ的に言うと、自分の「スタンド能力」が発動している瞬間だ。
私の解釈では、人間が持っているある特定の「才能」と「スタンド能力」では少しニュアンスが違うから、あえてこの言葉を使っている。
いかなる人間であっても、その1人ひとりには必ず何かしらの特性があるだろう。その特性を、変に矯正したり歪めたりすることなく、そのまま放っておいてぐんぐん伸ばしていった結果、周りの人と異なって特に目立って現れた特性が「才能」である。
では「スタンド能力」とは何かというと、私なりの定義としては、その各人の持てる才能を他者に向かって行使し、他者に強い影響を与えたり、何かの価値を生み出したりできるような要素を伴うもののことを言っている。
「スタンド能力」をこうしたニュアンスで捉えた場合、私のスタンド能力とは一体何か。そして、それが発動する条件とは一体何なのか。
なぜこう問うているのかと言えば、私が「自己主張が弱く、他者に積極的に何らかの影響を与えることが苦手である」と自覚しているからである。
しかし、そんな私であったとしても、何もできないわけではない、きっと私にも本当のスタンド能力が存在するはずだ、と自分自身を信じる気持ちがあるのだ。
ここで、「自己主張が弱い」という特性は、一方で、「相手の主張を受け止められる」という特性であるとも理解することができる。
もしかしたら、相手がつい本当に思っていることを話してしまうような、安心感を与えられる人間になることができるかもしれない。
さらに言えば、もしも私が相手の主張を促すような他者への影響の与え方、すなわち、相手を威圧しない質問力をつけることができたら、それは十分に「スタンド能力」であると言えるのではないだろうか?
こういう観点で、自分が今一番知りたいことは何だろうか?身につけたい力は何だろうか?実践したいことは何だろうか?と考えて、パッと思いついたことをとりあえず挙げてみると、
「他者の話を聞く力とそれを活かすための質問力」
「他者を承認し、他者の主体性を発揮させるためのコミュニケーション力」
「心理的安全性が確保された人間集団づくり」
の3つが挙がった。
もしこれを身につけて積極的に行使できるのだとしたら、私の「才能」を活かした「スタンド能力」として、自信を持つことができるようになるかもしれない。
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