
あなたはいくつ分かる? 難解読み仮名の山々
いよいよ本格的な、夏山シーズンがやって来ました。
昨年はコロナの関係で、富士山を始めとする多くの場所が閉山を余儀なくされました。
が、今年は山小屋独自で感染対策を取りながらのオープンによって、登山界隈にも少しずつ活気が戻ってきています。
早く以前のような、平和な世の中が訪れると良いですね。
今回は登山本道から少し逸れた、トリビアネタです。
山の読み仮名は 漢字検定よりも難しい?
登山者の間でも、一つのステータスとして認識されている『日本百名山』
日本百名山は小説家で登山家の深田久弥の著書『日本百名山』(1964年)で紹介されている国内の100の山のこと。日本の多くの山を踏破した本人の経験から、「品格・歴史・個性」を兼ね備え、原則として標高1,500m以上の山という基準を設け『日本百名山』を選定した
引用 百名山netより
ざっくりいうと景色も良くて登りがいがある、有名な国内の山々のことを指します。
この中にも、難解の読み仮名を持つ山があるのですが、その幾つかをご紹介致します。
皆さんも一緒に考えてみて下さい。
① 燧ケ岳
② 皇海山
③ 四阿山
④ 幌尻岳
⑤ 武尊山
⑥ 月山
⑦ 白馬岳
⑧ 空木岳
⑨ 光岳
⑩ 大山
想像すら難しい読み仮名、普段はまず使わない特殊な読み仮名など、バリュエーションに富んだラインナップになっております。
それでは解答です。
①ひうちがたけ ②すかいさん ③あずまやさん ④ぽろしりだけ
⑤ほたかやま ⑥がっさん ⑦しろうまだけ ⑧うつぎだけ
⑨てかりだけ ⑩だいせん
◆燧ケ岳(ひうちがたけ) 福島県 標高2356m
尾瀬国立公園内の代表的な山の一つ。火山でもあることから、読み仮名が火打ちに由来しているという説がある
*読み仮名以前に、まず漢字が書けません。汗
◆皇海山(すかいさん) 栃木県 群馬県 標高2144m
江戸時代には、別名『笄山』と書いて『こうがいさん』と読んでいたらしい。
『こうがいさん』⇒『皇開山』と当て字 ⇒ 『開が海に変化』⇒皇はスメとも読めるらしく『すかいさん』と誤読されるようになったと言われている。
*当て字が影響しているのは至極納得、初見ではまず読めません。
◆四阿山(あずまやさん)長野県 群馬県 標高2354m
山の形があずまや(四方ふきおろし屋根の小屋。庭園などの休息所とする)の屋根に似ているところから、その名が由来したといわれているそうです。
*由来はともかく、流石に捻りすぎの読み方だと感じます...。
◆幌尻岳(ぽろしりだけ)北海道 標高2052m
北海道の中央を走る日高山脈の主峰。アイヌ語でポロシリは「大きな山」の意味を表します
*北海道はアイヌ語由来の地名があちらこちらに多いんですよね(以前在住していましたから、よく理解できる)
◆武尊山(ほたかやま)群馬県 標高2158m
山名の由来は諸説がありますが、日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征の故事によるものとされており、山名に日本武尊の「武尊」の字をあてるようになったのは、江戸時代からのようです。
*同じ発音だと、北アルプスにある穂高連峰が有名だから、余計に分かりにくい。
◆月山(がっさん) 山形 標高1984m
山形県を代表する山。山頂にある月山神社には、農業の神様とも言われる「月読之命」が祀られており、それが月山の由来だと言われています。
*先日も読み方を「げっさん」と、つい間違えてしまい、友人から指摘を受けてしまいました。汗
◆白馬岳(しろうまだけ) 長野県 富山県 標高2932m
春の田植えの時期に山頂近くに馬の形をした雪形が現れます。これを農耕用の「代掻き馬」に見立てて、「代馬岳(シロウマダケ)」となり、そうした談話をもとにシロウマダケと名付け、「白馬岳」の字を当てたらしいです。
*麓の村やスキー場は白馬(ハクバ)と呼ばれているので、とてもややこしい。
◆空木岳(うつぎだけ) 長野県 標高2864m
山名は、春に麓の伊那谷から見上げた時、空木岳の頂上だけ雪が残っているのが見え、その残雪模様が卯木(ウツギ)に似ているためとされています。
*ちなみに、登山者界隈ではここの避難小屋には〇〇が出る⁉という噂があったりもします。(半信半疑)
◆光岳(てかりだけ) 静岡県 長野県 標高2591m。
山頂付近の特徴的な岩塊が白く光って見えたことから「光石(てかりいし)」と呼ばれるようになり、そこから『光岳(てかりだけ)』という山名になったとのこと。
*読み方の難易度も高いが、登山口へのアクセスも難易度が高いことで有名。
◆大山(だいせん) 鳥取県 標高1729m
「せん」は呉音読みであり、呉音は仏教用語に多いことから、仏教・山岳信仰と関連があると考えられています。
*易しそうで難しい読み方。実際の登山は百名山の中ではまだ登り易い方。
これは序ノ口 ネタに困らない難解読みの山々
百名山には、まだまだ難しい読み仮名の名前があります。(どんだけあるの!)
●間ノ岳(あいのだけ)
●水牆山(みずがきやま)
●甲州信ヶ岳(こぶしがたけ)
など上記以外にも多数存在。
さらに百名山以外の、日本全国の山々を見渡して、印象的な所を幾つかピックアップしてみました。
■大無間山(だいむげんざん)←濁点がやたら多い!
■燕岳(つばくろだけ)←某野球球団マスコット?
■越百山(こすもやま)←石油会社名?
■雲母峰(きららみね)←これぞキラキラネーム!
■月出山岳(かんとうだけ)←漢字テストなら❎かも!?
ただの当て字なのか?はたまた受け狙いなのか?名付けた人に一度聞いてみたいものです。
とにかく頭の上に疑問符しか湧いてこない山の名前が、まだまだ国内には数多くあります。
改めて日本語の難しさが、山の名前を通して痛烈に実感できます。
そう考えると、英語は26個のアルファベットの組み合わせでしかないのだから、実は簡単な言語なんだなとしみじみ思いますね。
ここまで、ご愛読ありがとうございました。