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真実について 〜人称の視点から〜

「事実」と「真実」は似ているが異なる概念

- **事実(Fact)**:客観的に証明可能な情報やデータ。具体的には、観察や測定、記録などから得られるもので、誰が見ても同じ結論に至るもの。例えば、「東京の今日の最高気温は15度だった」というのは事実。

- **真実(Truth)**:広い意味で理解されると、事実を含むがそれに留まらず、哲学的、道徳的、または個人的な信念や解釈を含むことがある。真実は主観性を持つことが多く、文化、時代、個人の視点によって変わり得る。例えば、「人間の基本的な権利は尊重されるべきである」というのは一種の真実だか、これは価値観や倫理観に依存する。

簡単に言うと:
- **事実**は客観的な証拠に基づく。
- **真実**は個々の理解や信念、哲学的見解に基づくことがある。

この違いを理解することは、情報を評価し、信頼性を判断する際に非常に重要となる。

以上、事実と真実について、引用より

自身がまったく関わっていない第三者、三人称としてなら、出来事を客観的に見ることは出来るのかもしれない。

何かしら関わっている当事者、二人称や一人称だと、どうしても事実をそのまま受け容れることは難しく、隣の芝は青く見えたり、自己批判的に捉えざるをえないのだと思う。

客観的に見ているつもりでいて、実の所は傍観者なだけかもしれないと考えると、何が見えているのかわからなくなる。

ただし、自分は傍観者かもしれないと気づくなりした時に、当事者性を意識できるのだとも思う。

出来事、事実について、人が関与しないものがあるのだろうか?と考えると、どこかに必ず関与している当事者がいる。私たちは無関係に存在しているのではなく、どこかしらで全て繋がっている存在だと私は考える。
傍観者から当事者性を持つ存在となったなら、極論かもしれないが、全ての事は真実性を帯びたものとして個人へと収斂されていくのではなかろうか。

誰が見ても同じ結果となる事実は確かに重要ではあるが、その事実を意味付けしているのは人であり、それは真実なのではないかと。一人称としての。

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ともうる
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