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音楽と言葉

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クラシックの音楽家たちによるエッセイ集。#音楽と言葉 ライター: 齋藤友亨(トランペット奏者) 副田真之介(オーボエ奏者) 馬場武蔵(指揮者) 出口大地(指揮者) 山口奏(チェロ…
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#トランペット

クラシックの音楽家によるエッセイをまとめた共同マガジン「音楽と言葉」

身近にクラシック音楽を生業にしている人はそういないだろう。 ・食べていけるとは思えない ・なぜなろうと思ったのか ・どんな人たちが「クラシックで食っていこう」などと思うのか 全てが理解不能だし想像もつかないだろう。アンケートサイトで職業の選択をするときはほぼ「その他」になるし、ひどいときは「その他・無職」と一括りにされる。一度だけ「アーティスト」という欄があるのを見たが随分感動したものだ。 音楽を職業にする人たち音楽を職業にする人たちは変わった人が多い。「音楽で食べ

初めての日本のプロオーケストラでの客演

先日初めて東京フィルハーモニーさんに客演する機会をいただいた。初めての日本のプロオーケストラ。 お話をくださったのは東京フィル首席の野田さんで、神代門下の昔からとてもお世話になっている憧れの先輩。一瞬動悸がするような緊張をすると同時にとても光栄な気持ちだった。 野田さんは湘南ユースオーケストラの先輩でもあり、トランペットをはじめた小学6年生の頃からずっとお世話になっている。 初めて野田さんとお会いした12歳の頃のことはよく覚えていて 楽器を初めてまだ数ヶ月でユースに体験入団

モミジの赤と聴いてもらう喜び

鎌倉のモミジがいつの間にか真っ赤になっていた。毎日見ているはずなのにそれに意識が向いていなかったのだと気がつくと、今はそれを楽しむほどの余裕があるのだと安心する。 Ensemble Lenzコンサートに向けて5日間東京に通って缶詰になってリハーサルを重ねていたところから、一昨日ついにハリス記念鎌倉幼稚園で団体として初のコンサートをすることができてひと段落ついた。 7月に顔合わせをしてから長期にわたってずっと準備してきたコンサート、こんなに長く練習しているのに披露する機会がなか

みんなで一つの演奏会をつくること

ロシアから結婚式のために帰ってきてからロシアに戻れなくなってもう1年半近く経ってしまった。 日本で季節を一周するということ自体があまりに久しぶりで、去年は嬉しかった紅葉を見るとなんだか焦りと虚しさも込み上げてくる。 日本に帰ってきてコロナで演奏活動はほぼ制限されてきたというところが大きい。 ロシアにいた頃は毎日のように公演があってトランペットを休みたいと思うほど毎日レパートリーの勉強に追われて過ごしていた。しかしこの一年はそれが全くなかった。家業である不動産と建築の建築もやり

2か月半ぶりにミュートなしで吹いた結果

11歳でトランペットを始めてから2か月半もの間プラクティスミュートをつけて吹き続けたのは初めてだった。3月26日の椿姫の初演を最後にずっと家に篭り、マンションで楽器は吹けないから(隣の歌手は夜中でも歌っているが)ずっとミュートをするしかなかった。 バカンス中に一切吹かない人せっかくだから何週間か完全に楽器を吹くのを休んでみるのもいいかと考えたものの、逆にすることがなさすぎてリフレッシュにならないからやめた。 ヨーロッパ人のトランペット奏者は「バカンスの間1か月全く楽器を吹

トランペットを始めて半年の頃にユースオーケストラにいってみた時のこと

初めてオーケストラの中でトランペットを吹いたのは小学6年生の秋だった。まだトランペットを初めて触ってから1年弱、習い始めてから半年の頃だった。 逗子には「湘南ユースオーケストラ」というユースオーケストラがあり、家のすぐそばの小学校で練習をしていた。指導は前澤均先生という逗子にお住いの元N響のヴァイオリニストの先生。 家でドラクエ8をやっていたら神代先生から突然電話があり「座っているだけでいいから今からユースに行ってみなさい」と言われ、体験に行った。 初めてのオーケストラ

小学生の頃イギリス帰りの友達がトランペットを教えてくれて先生を紹介してくれた話

noteはこのシンプルでスタイリッシュな雰囲気によってちょっときつい自分語りもイケてるエッセイのようにしてくれる。気がする。だから意外と音楽家の友達にも話す機会が少ない「トランペットを始めたきっかけ」について長い自分語りを書いてみよう。吹奏楽部で始めたわけではないから珍しいタイプだと思う。 「音が出せない」楽器をやってみたかった子どもの頃から多少ピアノには触れていたものの機会がなくて習ってはいなかった。バレエを習っていたからなのかクラシックはとても身近で、みんなが聴いていた

コンディションを気にしなくていい生活

25℃を超えていた時もあったのに、ここ最近はどんよりした天気が続いている。もう桜も散って葉桜になり、葉の色も濃くなってきた頃だというのに昨日は雪が降った。 やはり本当に厳しい自然環境。今日の午前中買い物にでた時も7℃しかなかった。急激に気温が上がってみんな半袖で出歩いていたかと思ったら帽子にダウンだ。ドイツは4月の天気がとても不安定だったがシベリアはそれが5月なのかもしれない。 コンディションを気にしなくていい生活4月はまだこの生活に慣れていなかったが、悠々自適に練習と読