コンディションを気にしなくていい生活
25℃を超えていた時もあったのに、ここ最近はどんよりした天気が続いている。もう桜も散って葉桜になり、葉の色も濃くなってきた頃だというのに昨日は雪が降った。
やはり本当に厳しい自然環境。今日の午前中買い物にでた時も7℃しかなかった。急激に気温が上がってみんな半袖で出歩いていたかと思ったら帽子にダウンだ。ドイツは4月の天気がとても不安定だったがシベリアはそれが5月なのかもしれない。
コンディションを気にしなくていい生活
4月はまだこの生活に慣れていなかったが、悠々自適に練習と読書と勉強と料理とヨガをするこの生活もすっかり馴染んでしまった。
本番に追われる中で気づいたり学んでいったことも多かったが、常にコンディションに気をかける必要があった。しかし今はそれがない。
新しいアイデアだったり練習を存分にして、多少調子を崩しても自分の都合で何日でも休めるというのはなんと贅沢なことだ。ミュートをしなければいけないのは中々にストレスだが、それでも楽しい。この歳でもまだ技術的に成長することがあるからトランペットをやめられないわけだ。
学生の頃に取り組めなかった難曲に挑戦するのもおもしろい。様々な年代の曲にも触れてきたが、やはりルネサンス、バロック、20世紀が好きだ。
自分を表現するという意味では一見異なるようでかなり近い感じがする。シンプルな音楽ほど演奏者に音楽の大部分が委ねられていて、より尊重されていることが心地よい。
20世紀からは他の時代にない剥き出しのエネルギーを感じる。ロマン派の音楽よりもずっと感情移入できるというか共感できる。ヨーロッパ的ロマンティックさというものは直に触れて知ってはいるが、やはり理解しがたいものがある。近代にはその国籍を打ち壊してもっと深い感情に直接訴えかけてくるように思えるのだ。
「聴きにくい音楽」なことは間違いないが、その剥き出しのエネルギーを感じ取ってもらえるような演奏ができるようになりたい。そしてそれを聴いてもらう場をどのように作れるか、どうしたら興味をもって足を運んでもらうようにできるかも常に考えていきたい。
最近のブリヤートの色づき
蕾はピンクで花は白いかわいらしい花。花の形は梅のようだがなんという植物なのだろう。
どうしてこんな不毛な地面のアスファルトの間からでも生えることができるのか不思議だ。ものすごい力強さ。シベリアの雑草は半端ない
日本ではあまり見られないハーブのような雑草がわらわらと生えている。なぜこのような乾いた砂場のような地面で生えてこれるのだろう。