見出し画像

【書評】『調理場という戦場』

 こんにちは!友為です。
今回は「【書評】『調理場という戦場』」というオススメ本をご紹介します。

フランス料理界のレジェンドであり、「コート・ドール」の料理長である斉須さんが書かれた仕事論です。

なんでこの本を読もうかと思ったのかと言うと、料理はロボットやAIに代替されることが無く、人の魂がより良く現れるものだからです。料理は仕事の成果がもろに現れる職場です。

この本を読んで印象に残ったところは2つあります。
キーワードは「等身大」「透明」です。

自分の等身大が大事なんだなあと感じました。料理長という立場でありながらも、気を遣われることが嫌いとのことでした。恐らくその背景には、自分よりも料理に気を遣って欲しいという気持ちが強かったのではないのかなぁと感じます。

同じ料理でもお客様の気分によって、評価が変わる厳しい職場です。その繊細な気持ちにいかに寄り添うかがいかに大切かが分かっているからこそ、調理場では気を遣うことなく、そしてスタッフ自身の考えも率直に言ってくれるような等身大の大切さなのではないかと思いました。

そして、プロフェッショナルの条件に透明人間になることと仰ってて、心に残りました。今まで学んで来たことを捨てて、その職場に染まること、現場で一生懸命に考えたことを吸収することが大切なんだと感じました。現場で学んだことしか、生理的に身に付かないというのが経験則としてあるそうです。現場で学んだことを抽象化して、他の現場に行ったときは、抽象化した知識を頭の片隅に寄せて置きつつ新しい現場のことを吸収することが大事なのかなぁと思います。

 今後の時代において、AIが発達すると人がする仕事は少なくなるかもしれません。そのAIが無いと仕事ができないという状態にはなりたくないので、自分の好奇心に添って、現場での知識を吸収しながら進んでいきたいと思います。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?