LEGOで1年間のMathの学びを振り返る
岐阜市にあるサニーサイドインターナショナルスクールでの中等部における数学の実践についてまとめていきます。このnoteを通して「世の中を数学的に見ることができる人を育成すること。」を目指していくプロセスをシェアできたらと思います。本日のnoteでは、1年間のmathの振り返りをLEGOブロックを使って行なっていきました。
▼ 1年間のMathの旅路
「なぜLEGOブロックを使って振り返りを行うのか?」
1年間というMathでの学びを振り返るのは、子どもたちにとって思い出すのが難しかったりするかもしれないです。そこで、Mathの振り返りを2つのステップで行いました。
STEP1 学んできた数学的な知識やスキルを系統的に知る
私が勤めている学校ではMYPの数学の考え方をベースにカリキュラムを構成しており、従来の教科書を使った知識とスキルベースで学習を進めていません。もちろん、概念型の探究を進めていく上で数学的な知識とスキルを活用し、実社会に起きていることと数学が繋がるような概念型探究をベースにした学びにこの1年間チャレンジしてきました。そこで、この1年間の学びが小中高の数学の単元マップのどこに位置付けられているのかの確認を行うことで、これまでに自分たちは何を学んできたのかを系統的に知る時間を初めて作りました。
STEP2 LEGOブロックで各単元を振り返る
次にLEGOブロックを使って、ユニットごとに振り返りを行っていきました。クラスは8人で、全5ユニットで構成されていたので、自分が学んだことが思い出しやすいユニットからLEGOで振り返りを進めていきました。自分一人では思い出せないことも友達が学んだことを見て、その時に自分が学んだことを思い出している場面も多く見られました。
▼ Unit1「数の起源の探究」
▼ Unit2「現代社会で起きている不平等や格差を数字で明らかにする探究」
▼ Unit3「幾何学的な美しさの探究」
▼ Unit4「代数でビジネスを探究」
▼ Other「数学×金融教育」
STEP3 "数学を学ぶ必要はあると思うのか?"
最後に1年間の数学の総まとめとして、「数学を学ぶ必要があると思うのか?そしてその理由について自分の考えたことをシェアする」時間を作りました。1年間の数学の授業の中で、「世の中を数学的に見れる人」を育むことを大事にしながら授業づくりを行ってきました。
数学を子どもたちと一緒に考えていく中で、自分自身も学校で学んだ数学が実生活で活かせていないと気づくことのできる1年間になりました。この1年間で子どもたちと一緒に「なぜ数学を学ぶ必要があるのか?」という命題を考えられたことは、数学が好きでない自分にとっては数学に興味をもつ最初のきっかけになりました。
次年度はPYPの中で数学の実践を模索していける1年間にできたらと思っています。ここまで読んでくださりありがとうございます。是非、LEGOで学びのふりかえりを子どもたちとチャレンジしてみてください。
moimoi!