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U2の「ブラディ・サンディ」が頭の中で流れている。

いつもは気にかけていない日曜の新聞のコラム欄のせいで、初めてあの映画を観た直後の、体じゅうが熱く震えるような気持ちを思い出して落ち着かない。急にnoteに書きたい気分になって出かける予定を後にしてパソコンを開けた。

この何週間かずっと、アイルランド出身のロックバンド、U2の「ブラディ・サンディ」が頭の中で流れている。
「今日のニュースが信じられない」という歌詞で始まるこの曲のテーマは、英国領北アイルランドで起きた「血の日曜日事件」だ。きょうで事件から、ちょうど50年となる。(朝日新聞「日曜に想う」冒頭を引用)

映画「ブラディ・サンディ」(2002年/アイルランド・イギリス製作)」で1972年1月30日に起きた事件を知った。映画を観たとき僕はもう大人だったけど、衝撃を受けたのは1972年というしっかりと記憶している時代に起きた惨劇だった。なんと事件の翌週に札幌の冬季オリンピックが開幕している。

場所はロンドンデリーの住宅街。英軍兵士が、カトリック系住民によるデモ行進とその周辺の民間人に対して発砲。13人が亡くなり犠牲者の半分以上は10代の少年だった。
コラムによると、英政府は2010年に新たな調査報告を発表して「軍から攻撃を受けるに値する行動をした者は一人もいなかった」と結論づけ、キャメロン首相が謝罪したという。しかし元兵士は今だ罪に問われていないそうだ。

記者が書いていたように僕も、映画を観たあとと同じように今またU2の叫ぶような歌声が頭のなかで流れている。

#読書 #旅行#ワイン#世界史#エッセイ#サッカー#U2#ブラディサンディ

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