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いろいろあるけどさ、ご機嫌は自分で作るもの
「世に棲む日日」を読んだ。久しぶりの司馬遼太郎。幕末長州の個性的な人々のドラマを通して、往時の日本人の日常や考えを想像できて面白かった。
小説の主役は、革命芽吹きのシンボル思想家吉田松陰と、役職地位なんか糞喰らえの活動家高杉晋作。2人とも30年生きず。
そして彼らを継いだ伊藤博文、井上馨が大政奉還革命後の明治政府の中枢となったのは史実。
2人が残した言葉が心に残る。
まず吉田松陰。
…十歳の中に自ずから四季がある。二十歳には自ずから二十歳の四季が、三十歳には自ずから三十歳の四季が、五十、百歳にも自ずから四季がある。
十歳をもって短いというのは、夏蝉を長生の霊木にしようと願うことだ。百歳をもって長いというのは、霊椿を蝉にしようとするような事で、いずれも天寿に達することにはならない。…
誰の人生にもある春夏秋冬。
うーむ、深い。
次は高杉晋作の病床での絶筆。
おもしろきこともなき世をおもしろく
自分の人生は自分でデザインすべし。
ジョギング中の今朝。
J-WAVE TOKYO MORNING RADIOの別所哲也さんは、いつものように「いろいろあるけどさ、ご機嫌は自分で作るもの」と明るく優しく語りかけくれた。
気持ちの良い大好きな言葉だ。
可能な限り自らイニシアチブをとって、いや、イニシアチブとっていると思いながら生をまっとうしたいなと改めて思う。