転職のときに私を助けてくれたのは、新卒入社の会社での苦労した経験だった!
私は、おそらくこのnoteを読んでくださる方々がどなたも耳にされたことがないであろう、地方国立大学・学部・学科出身である。
そこで私は約10年間を過ごした。
あまりにも知名度がなさすぎて、在籍していた研究室のメンバーは指導教官と私だけであった(!)。
また研究費がなく、学会参加費や論文投稿料は自費で払わねばならなかった(社会に出て同期から聞いたが、ふつうは研究費から出るらしい!)
まあ今考えると中々にブラックな環境であった。
しかし、当時の私は、研究を楽しんでいたし、曲がりなりにもそこで身につけた経験で、なんとか中堅・製薬メーカーに新卒入社した。
ただし、入社後に同期の 学歴や研究歴 と、私のそれを比較した所、私が入社できたのはとても幸運で奇跡だった言わざるを得ないことが分かった。
(内定者懇親会で、期待を胸に抱いていた私に対して、最終面接官だった役員が「君は研究というより、ボランティアのエピソードが良くて獲ったんだよ〜」と告げてきたことは、今だに鮮明に覚えている。)
その後2回の転職を経て、現在わたしは3社目だ。その時々の職場でスキルを身につけて、それを武器に新卒で入社した会社よりも 規模の大きい会社に転職してきた。
当然そこに至るまでに、何度か落ちたし、その度に自分に足りないスキルや経験を見つめ直して試行錯誤してきた。
そんな試行錯誤の連続だった転職を何度も経験したことで、身にしみて感じた、企業に選んでもらうために重要なことがいくつかある。
そのうちの1つが、『その職場に経験者がいない、「未経験の仕事」に対する経験』 の市場価値の高さだ。
特に私は、新卒入社した会社の神✨上司(詳細はこちら)と一緒に行った新規プロジェクトの経験が、自分の市場価値を最も高めてくれたと、実感している。
そのプロジェクトにアサインされた当時は、自身で立ち上げから行わなくてはならず、またアドバイスを求められる経験者や必要な設備もないため、多少の不満も感じていた。
しかし今思えば、自身の新しい経験・能力を獲得して価値を高めることに繋がるチャンスだったんだなと思う(そして、そういう経験をさせようとしてくれたのだと思う)。
転職の職務経歴書には代表となるような具体例を記載するものだが、
この未経験の仕事のエピソードは、どの会社の面接でも好印象を持っていただける。
その理由として考えられるのは、
「未知のものに進んで取り組んで成果を出すこと」は、企業が転職者に求める、
『①業界・会社や自身のミッションの課題を把握し、
②課題に対してどんな仮説を立て、どんな解決策を考え、
③自分でどのように行動したか 』
が、きちんと出来ることを証明できるからではないかと思う。
どの職場でもそういう経験をした人材は重宝されるのだと思う。
若い時に買った苦労が、いまでは私の血肉となり大きな武器となって支えてくれている。
この経験を踏まえて思うのは、
これまでの仕事を振り返ってみて、自分では「アピールできるほどの実績じゃない」と思っている経験の中に、きちんと自分の言葉で語ることができるものがないか、探してみることは重要だ。
他の人から見れば「貴重な経験を積んでいる」と思ってもらえるものがあるかもしれない。
上記のわたしの経験も、プロジェクト自体は最終的には上手くいかなかったものだ。しかし面接では結果を問われることはほとんどなく、自分で考えてチャレンジした部分が毎回、深掘り質問されるので、興味を持ってもらえてると感じている。
また、将来、転職するときのためにも「今の職場では誰も手をつけていない、未経験の仕事」にトライしてみるチャンスがないか目を光らせておくと良い。
きっと将来の自分が転職する際に、すこし楽できるはずだ。
おわり
(2025/1/22追記)
これまでの転職活動で意識したこと、学んだことを書きました!
よろしければご覧下さい ↓
(1) 書類選考(志望動機・職務経歴書)
転職準備ってPCの見過ぎで目が疲れますよね〜。
そんな時は、ホットでアイマスクをして、リラックスです↓