イヤ過ぎた家事が、いつの間にか「自分ゴト」になるまで【すのう杯】
今回は、本田すのうさんの私設コンテスト「すのう杯」の参加noteです。テーマは「 #私も家事が好きになる 」。
告知noteも、実施背景の説明などがとても丁寧で、ステキだなと思ったことで参加を決めました。
▽本田さんのコンテスト告知note
イヤ過ぎた家事=洗濯
適応障害も落ち着き、復職して少し過ぎた頃、パートナーに言われました。
「朝、急がなくていいなら、洗濯物はお願いしたい。」
確かに、適応障害になってから家事の一切をお願いしていたわたしは、子どもたちの準備も含めた朝のドタバタをパートナーに任せっきりでした。
休職直後は「何もできない自分が生きていてもいいのか」と自分を責めていたわたしです。そろそろ「家に貢献しよう」と二つ返事でOKしました。
しかし、実際にやってみると本当にイヤ。マジで。一度イヤな気持ちになると、その思いはどんどん膨れていきます。
洗濯のココがイヤ!
実際に何がイヤなのかまとめてみました!
朝起きてすぐの時間を取られる
セットして、干し終わるまでに時間がかかる
毎日溜まるため、早く干さないと乾かない。
日々の乾き具合に常に気を張っている必要がある
ざっと思いつくのはこのあたりでしょうか。
ちなみに、わたし自身は家事全般が嫌いというわけではありません。
毎日ToDoに部分的な掃除の項目を入れてあるくらいですし、食器洗いなどは空き時間に少しずつ進めたりするのも好きです。
そう、段々見えてきました。わたしが洗濯を嫌いな理由。
それは、「勝手に(芸術的で文化的で、稀代の才を持つ)わたしの時間をブロックするな」です。いや、心の声のスケールがデカい。
ですので、疲れている or 今は別なことがしたいときが多い「夕飯を作る」という行為もかなりイヤです。
では、ここからは、そんなわたしがどのように洗濯を自分ゴトにしたのか見ていきたいと思います。
Step1 慣れることの重要さ
一つ目は、単純ですが慣れることです。大体どれくらいの量ならセットまでに何分かかるか。干すのはどれくらいかかるか。
雨の日の洗剤と柔軟剤、干し方のコツなど、段々勝手がわかってきます。
作業の流れも掴めてくるので、自分のなかのフローが決まるとやりやすくなってきます。
つまり、「〇〇がしたいけど、どこにあるかわからない(どうやってやるかわからない)」ことや、時間の見積もりができないほどの知識・経験不足がわたしをイライラさせる要素の一つでした。
Step2 柔軟な選択肢=グラデーション
慣れてくると、少しずつ柔軟な選択肢が取れるようになってきました。
例えば、朝早く出社する必要がある日や、朝にまとまったことがやりたいときは、前日の夜に洗濯機を回したり、予約でセットしておいたりするようになりました。
もしくは、スケジュール的に調整がつきそうなときは、朝少し早く起きて、やりたいことのためにまとまった時間を作って、家族が活動し始める時間くらいに洗濯をセットし始めるなどもそうです。
作業自体がイヤというわけでなく、時間の取られ方がイヤだったわたしとしては、こうした調整で大分イヤな気持ちが緩和されてきました。
Step3 積極的アソビゴコロを取り入れてみる!
さて、作業自体にも慣れてきました。柔軟な選択肢で対応できるようにもなってきました。そうしたら、次に行うことは、積極的にたのしみにいくことです!
例えば、前日に天気予報をチェックし、晴れなら「一緒に○○も洗っちゃおう」とか、雨なら部屋干しのスペースを考慮してやや抑えめに回し、サーキュレータの位置にはこれをかけよう、家族のバスタオルローテーション的にあのハンガーは使えない…などなど、色々考えるようになりました。
また、洗濯物をセットしている時間と干している間、自分が勉強している美術検定に関するアートの動画や、教養系のYouTubeを聞くようにしていて、今ではすっかり朝の大事なインプットタイムになりました。
とは言え、何年もかけて少しずつ移行してきたのと、今でも、タスクがパンパンな日などは、洗濯がメチャメチャ億劫に感じることもあります。
ですが、あれだけイヤだった洗濯が、いつの間にか自分の日々のルーティーンにしっかり組み込まれていること。大切な時間になっていることは、わたしにとって紛れもなく大きな変化であり、イヤなことを乗り越える体験と自信につながりました。
最初のわたしと同じように、「なんでこのわたしが…」と憤っている方に、少しでも参考になればうれしいです。