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メンタルヘルスへの考え方に新しい光を与えてくれた本『心療内科医が教える本当の休み方』

今回は、わたしのメンタルヘルスの考え方に大きな影響を与えてくれた本を紹介します。
心療内科医の鈴木祐介さんが書いた『心療内科医が教える本当の休み方』(アスコム)です。

YouTubeのPIVOTというチャンネルの動画を、たまたま見たことがきっかけです。そのとき、この鈴木先生の仰っていることは今までの考え方と違う、「これは自分がなんとなく抱えているモヤモヤを解決してくれるかもしれない」と思い、早速書店に行って紙の本を購入していました。

ちなみに、順を追って説明すると、まず、わたしが適応障害になって最初に衝撃を与えてくれたのは、こちらのnoteで紹介しています。

簡単にまとめると、まず健康が第一。その上に人とのつながりがあって、その上に成果。これが幸せの形で、成果を一番にしちゃうと「もっともっと」となるので長続きしないし、人付き合いや健康を害しちゃったらしょうがないよねという内容です。
この幸福ピラミッドの考え方は、目からウロコでした。

ここから習慣化に取り組み、少しずつやれることを増やしていったのですが、まだモヤモヤはありました。

「交感神経=活発、副交感神経=リラックス」というだけでは説明できない状態があるのではないかとことです。

もちろん、ここまで学術的に考えていたわけではなく、今ダウナーな状態だけど、どうしたらいいのだろう。交感神経を抑えたいけどリラックスするのが本当にいいのだろうかと、対策の部分でモヤモヤしていたのです。
そこにしっかりと答えてくれたのがこの本でした。

こうして読むと少し面倒くさく感じるかもしれませんが、人の状態に対しての説明が従来の考え方よりも踏み込んでいる点と、さらに対策は人それぞれ・状態ごとに違うという考え方にとても救われた気がしました
本の要約は他の方のnoteやYouTubeなどにたくさん挙がっているので、今回わたしが特に参考になった部分をいくつか紹介したいと思います。

わたしが参考になった部分

ちなみに、この本は初めて付箋や書き込みをした本でもあります。わたしは、元来紙の本が好きで汚すことに抵抗があったのですが、自分のなかに落とし込むこと、何度も読み返すときにすぐ見つけられるようにと、初の試みを行ったのがこの本でした。

ダウナー系から抜け出す方法

疲れが溜まっててダウナーになっているものの、まだ余力があるときに使うやり方です。本書では、コーピング(ストレスに対処するためにとる行動やセルフケア)という名前で様々な状態への対処法が紹介されています。
ただ、下記のコーピングは、本当に体力が空っぽなときはできないので、使い方やタイミングには注意が必要です。

  • 早めの呼吸をする

  • レモングラスなどの覚醒系のアロマオイルを使用する

  • 運動や体操など、身体を動かして心拍数を高める

  • サウナや水風呂などで、身体に温度刺激を与える

  • エキサイトするようなゲームをしたり、音楽を聴いたりする

  • 太陽の光を浴びる

切り替えが上手くいかないとき

活動的かダウナー系かどちらかに入りっぱなしにならないように調節する機能を高めるための行動が書かれている章ですが、一番心に残った言葉はこれでした。

「元気がないときに会っても、『また会いたい』と思えるような人』

人とのつながりを大切にするようになったことで、仕事などの利害関係のように「しょうがなく」顔を合わせる関係ではなく、また話したいと思う人に連絡を取るようにしていました。その基準をより明確に言語化された言い回しが正にこれだと思いました。

タイプ別コーピング

そして、一番衝撃を受けたのがこの章です。「BASIC Ph」という6つの分類の頭文字を取って分類するのですが、隣り合うタイプとも親和性が高いというものです。こういう分類系は、「(自分とは違う)カテゴリの○○な部分もあるけどなぁ」と割とスパッと行かない性格のわたしですが、この分け方は納得でした。

わたしは、ImaginationのIが強く、隣り合うS(Social)やC(Cognition-認知)、飛んでPh(Physiology)の傾向も多いことがわかりました。
さらには、そのタイプ別のコーピングのなかでも、そのときの状態などに応じて気が向くものを選んでいいというものです。

具体的なコーピング方法がたくさん並んでいるのと、この鈴木先生の姿勢が、個別の傾向や状況をあたたく受け入れていただいているような感覚になりました。

ちなみに、鈴木先生ご本人のnoteもありましたので貼っておきます。個人的には、動画で先生が語ってらっしゃった「夜にスプラずっとやっていた」というエピソードが印象的でした。

具体的なコーピングの方法を見てみたいという方や、帯などにもある通り、「休んではいるけど休んだ気がしない」という方、ぜひ読んでみてもらえたらと思います。

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