カラキシ〜今公演の楽しみ方〜
どうも、tomokunです
これは悦に浸って顎が出てしまったライブの時の僕です。
前回の記事はこちら。
現在公開中の演劇『カラキシ』の演出・脚本をやってます。
記事を読む前でも、読んだ後でも、何度でもみてください。
■ダブルキャスト公演
さて、今公演みなさんが一番気になっているところかもしれません。
ダブルキャスト
ダブルキャストとは、演劇などで、一つの役に二人の俳優をあて、交代で出演させ、上演すること。 一人の俳優が二つの役を演じることは「一人二役」などと表現する。
世間一般的なダブルキャストっていうのは、上に書いてあるようなもので、演出(監督のような人)も二つのチームで別々にいるものが多いです。
馬鹿なもんで、今回は1人でダブルキャストのダブルチーム演出担当しました。
せめてものしっかり台本は2つ分けてね…笑
で、はっきり言っちゃうと、演出が全然違います。
ライト版とレフト版ということでダブルキャストなんですが、まるでみた後に感じる印象が違います。
以下ネタバレが含みます。(そんなに大層に影響しないと思いますが)
はい…
今回のダブルキャストは
『悲劇』と『喜劇』に分かれています。
台本は最後の最後のシーン以外は全て同じです。
全く同じ台本で『悲劇』と『喜劇』がどう分かれているのか気になった方はぜひ見比べてみてください。
役者にははっきり伝えず、試写会まで黙ったままだったので、お互いのチームの作品を見てびっくりしている彼らの顔を見るだけでも面白かったです。
みなさんはどんな顔をしているのでしょうか。
2本みて味が増すシーンとかあります。
では次に楽しみ方を紹介します。
演技を楽しんで!ストーリーを楽しんで!は暗黙の了解ですw
■楽しみ方その1〜情熱の薔薇〜
冒頭部分からカラキシが歌う「情熱の薔薇」という曲。
(役者さん達には必死になってギターを練習してもらいました)
THE BLUE HEARTSというもう解散してしまった伝説的なバンドの曲です。
まるでミュージカルのように歌から始まるわけですが、いったいこの曲がどのように機能するのか。普通にブルーハーツが好きな人も楽しいと思います。
ちなみに一番好きな曲は『月の爆撃機』です。聞いてみてね。
■楽しみ方その2〜衣装の違い〜
ライト版
レフト版
同じ台本でここまで衣装が違うのにもしっかり理由があります。
みなさんがこの衣装の違いを見て得る印象は、色?年齢?季節感?
舞台を見て確かめてみてください。
演出からは、「ダブルキャスト悲劇と喜劇に分けたいんやけど〜」って言って衣装にお願いしました。
パンフレットとして各役者の意気込みをInstagramで見れるのでぜひみてね。
■楽しみ方その3〜YouTube〜
今回はYouTube公開ということが特徴でしょう。
舞台ってその場所に行って、チケット買って、一気に見るのが当たり前でしたが、それができなくなった今、こういう形で公開しました。
いつでも、どこでも、好きな体勢で見ることができるし、お菓子を食べながら、ご飯を食べながら、演劇をフランクに楽しむことができる。
これは映像ならではです。
(いいサムネイルだ)
演劇ってなんだかイメージが堅苦しくて、高尚なイメージがついていますよね。
とある面接にて
tomo「趣味は観劇です」
面接官「へ〜、劇団四季とかが好きなのかな?」
tomo「いえ、現代演劇が好きです」
面接官「ほお…おしゃれな趣味ですね。普段からよくみてるんですか?」
tomo「はい、劇場によく足を運んでいます」
面接官「かっこいいね〜」
世間の演劇のイメージがよくわかりました。
趣味・観劇なんて、音楽が好きな人とか読書が好きな人とかスポーツが好きな人とかと同じ感覚なんですけどね…。なかなか世間とはギャップがあるみたいです。
いきなり舞台を見に行くのはハードル高いし、群馬遠いし、大学の中に入るのなんか嫌だなぁって思っている人がいたら、 YouTubeでちょこちょこ見てみてください。
僕は家でハバネロ食いながら見てます。
広告もつけてないからストレスないぞ!
■楽しみ方その4〜アングルの違い〜
今回カメラ6台で撮影しました。
全部みんなのスマホです。もう今のスマホなら十分な画質で確保できますね。fps60....ぬるぬる動く...
そのおかげで色んなアングルチェンジがあるんですが、ちょっと切り抜きでワンシーン。
ライト版とレフト版で同じシーンなんですが、見比べてみてください。
上がライト、下がレフトです。
ライトは左右が俯瞰、真ん中が前から。
レフトは左右が前から、真ん中が俯瞰になっています。
こんな感じで、実はライトとレフトで同じシーンでもアングルが異なっているシーンがあります。
その辺にも注目してもらえると違う楽しみ方ができるかもです。
特にクライマックスシーンなんか注目ですよ。
■楽しみ方その5〜会話〜
比喩が多いな〜とか、これは何を表しているんだろうかみたいな台詞という意味の会話ではありません。
会話のイメージを知りたくて調べました。
大体会話って言われればこの写真のようなイメージだと思います。
お互い向き合って、近くに来てしゃべるみたいな。
演劇においてもそういうことって割と必須かと思われがちです。
でもソーシャルディスタンス確保の問題からそれができない。
どうやって今回その問題に立ち向かったか。
それは先ほど4でも紹介したアングルに秘密があります。
NCISの『Out of Control』という曲のPV
メンバー同士全然違うところにいるのにまるでセッションしているみたい。
「これやん!」ってなって
こうなったわけです。
両チームの会話の仕方にも注目です。
この2枚も同じシーン。
この会話の仕方の違いがどういうことを表しているか考えながら見るのも面白いと思います。
なんとなく5つ楽しみ方を紹介しました。
演技は本当に見ものなので、なんでこれ無料で公開しちゃうんだろうって感じなので、見たらTwitterで#カラキシ でつぶやいてくれると嬉しいです!
概要欄のアンケートもよろしくお願いします!
■次回へ続く!
また長くなってしまった。
もう少し経ったらカラキシとはなんなのか、どういうストーリーを描こうとしたか、ちょこっと話しますね。
演劇なんて人それぞれ感じたことが正解です。
解釈間違えた!とかはないと思ってます。勝手に。
見えてたものを、劇作家の真似して、パンフレットに書いてあるみたいに書くだけです笑
以上!
tomokun
以下タグ
#演劇 #舞台 #自己紹介 #スキしてみて #大学演劇 #観劇 #シェイクスピア #コロナ禍 #オンライン演劇 #カラキシ #群馬大学 #テアトル・ヒューメ