「笑顔」をつくるだけで「上機嫌」になれる2
☆「笑顔」はお互いの気分を明るくする
日本人は昔から無表情だと言われることが多く、
「能面」のように表情が変わらない人もいます。
外国の人から見ると、「日本人は話しかけにくい」
「日本人は何を考えているかわからない」という印象になります。
それに対して、西洋の人たちは、顔の表情が豊かで、
いつもニコニコしていて、フレンドリーさを出しています。
どうしてこのような違いが生まれるのかというと、
社会的な環境に一因があります。
日本は島国で多くの人が均質なため、
相手の考えていることをある程度想像できます。
同じような感性を持っているので、察することができます。
西洋ではそうはいきません。
様々な人種、民族、宗教が混ざり合っているため、
お互いの考えていることを容易に察することができません。
相手から攻撃されないためには、「私はあなたに敵意はありませんよ」
というメッセージを送らないといけません。
その一つの方法として、ニコニコした表情をつくっているのです。
意識してニコニコしているというより、長年の生活の中で
無意識のうちにニコニコするようになっているのだろうと思います。
相手の笑顔を見れば、「この人は私に敵意を持っていない」ということが
わかりますので、何事もなく終わります。
そうでないと、意味もなくケンカが起こったりしかねません。
場合によっては殺されてしまうこともあります。
欧米社会で身の安全を守るためには、笑顔をつくらざるを得ないのです。
日本ではポーカーフェイスの人は「クールな感じの人」と
見てもらえますが、欧米ではポーカーフェイスは不気味と受け取られて、
過剰なほどの敵意を持たれてしまう場合があります。
不必要な「敵意」を避けるために、欧米では子どもの頃から
笑顔をつくる訓練のようなことがされています。
日本でも今は価値観が多様化していますし、
世代間では考え方の違いもありますから、
相手の気持ちを読み取りにくくなっています。
日本人も、ニコッとする練習をしておいたほうがいいかもしれません。
「笑顔」は、双方向に反応し合って、お互いの気持ちを明るくします。
~30代女性のための心と体の健康アドバイザー~