幸せのおすそわけ精神がもたらすもの
私は「おすそわけ」という言葉が好きです。
「与える」「あげる」というニュアンスともちょっと違って、
押しつけっぽくなく、日本人らしい奥ゆかしい言葉だと思います。
ラッキー精神で感謝の気持ちが強くなると、
自分が手にしたものをおすそわけしたくなります。
とくに、意図して自分から動いたわけではないのに、
向こうからラッキーが「来ちゃった」感があるときは、
ガツガツしなくなるものです。
なんとなくゆとりが生まれるせいでしょうね。
だから「いっぱいあるから、もしよかったらもらってくれる?」というような感じで、出し惜しみすることなく、太っ腹にもなるわけです。
「これは自分の力でつかんだんだ!もうぜったい離さんぞ」
という人の思考パターンとは、まったく逆ですね。
で、おすそわけをしていると、またいい循環が生まれて、
その先に大きなラッキーが来たりします。
よく「願えば叶う」といいますが、自分だけの成功を願っている場合は、
そこでエネルギーが閉じてしまいます。
1、2回はうまくいくことがあっても、次につながっていかない。
でも、自分の感謝とみんなの感謝がつながっていけば、
全体エネルギーとなって大きな推進エネルギーになるのです。
「小欲」と「大欲」という言葉があります。
例えば「お金持ちになりたい」という欲望があったとしましょう。
小欲は、自分がお金持ちになりたいと思っている一人称。
お金持ちになって、この人にこうしてあげたいというのは二人称。
家族や友人のためにお金持ちになりたいなら三人称です。
さらに、お金持ちになって社会を豊にしたい、
みんなのために役立てたいと思うのは大欲の最たるもの。
目指しているところが違うだけで、
エネルギーの広がり方が変わってきます。
だから欲望をもつこと自体はぜんぜん悪いことではありません。
ただ、「自分のため」だけで閉じずに、
どんどん広げていくとさらにいい流れになります。
「自分はこんなにしているのに」と自己犠牲感が生まれる人や
「これをあげるから、わたしにも頂戴」と見返りを期待してしまう人、
「おすそわけ」だと思えば、そんな気持ちが生まれなくなりますよ。
おすそわけ精神を大切に。
~30代女性のための心と体の健康アドバイザー~