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pro-「前に」 duce-「導く」 …?

pro-「前に」 duce-「導く」という意味。ラテン語 ducere が由来していて ducere は「導く」を意味する。

『ローカルプロデューサー』

高校生の頃から、地域の活動に参画してきた僕からすると、見たり聞いたり馴染みがあるかと言ったらないけど、ただなんとなくニュアンスで分かる。

プロデューサーとかディレクターとか。

都合のいい言葉だなって。そういうイメージだった。

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こんにちは。吉浜です。久々のnoteです。ちょっと長いですが良かったら。

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「考えて動かす学校」に参加したきっかけ

昨年の4月、地域おこし協力隊に着任してすぐに、「この研修に参加して下さいね」という業務指示と共に、facebookのurlが共有された。

過去に、研修とか講座とか、そういったものに参加してきたけど…正直自分のためになったなというものはほとんどなくて…。オブラートに包まないとシンプルにつまらないとか。とにかくそういう類いのもにはあまり期待をしない。そういうスタンスを持っていた。

urlを開いても「ん〜〜〜どんな講座なんだろう…」って思いながらいた。

リサーチ大好きマンの僕はすぐに、講師である富川岳さん(以下岳さん)、岳さんが経営している(株)富川屋、岳さんの過去の活動について綴られているnoteを読み漁った。とにかく凄い!こんな人が岩手に!遠野に!いるんだ!と興奮したのをめちゃくちゃ覚えている。

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「考えて動かす学校」とは?

まず「考えて動かす学校」とはなんぞや?という部分について説明した方が良さそうだ。岳さんの言葉を借りて簡潔にまとめると…

ゴールを描き、情報を整理・編集・設計する「考え方」ひと・もの・こと・プロジェクトの「動かし方」を学ぶ学校です。

詳細は下のnoteを是非。

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講座を受けてみて

僕が参加したのは2期目になる「考えて動かす学校」で、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、前期5回オンライン・後期3回オフラインの計8回に渡って開催された。

岳さんの東京7年・ローカル3年の実戦で培った生きたスキルと経験談から「考えて・動かす」という事をみっちり学ばせてもらった。8回の講座を通して得た学び、気付き、大切にしたい事など5つにまとめてみた。

①答え合わせ

アイデアで終わってしまった取り組み、過去に座礁したプロジェクト、あの時 、何故 実現や継続ができなったのか嫌になるほど気付かされた。

「地域」に関わる人なら色々なアイデアを持っているだろう。まあ1分考えたくらいで過去のWS(ワークショップ)の記憶、誰かと話したあの時。ポンポンってアイデアは出てくる。

・クリスマスにサンタのコスプレをして子供達にお菓子を配る

・若者のサードプレイスを作るために地域に開かれたシェアハウスを作る

・商店街の空きスペースを活用して、イベントを開催する

・耕作放棄地を活用したシェア畑

アイデアを文字に起こしてみても分かるように、そこで答え合わせとして気付いたのは「どのように」(HOW)という部分を全然考えれていなかった事だった。そうかそりゃそうだ思い返して見ると、高校生の頃から5W2Hを書き出す時にいつも2Hは最後だったし、ほぼ空欄のような状態だったのだから。

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②手書きが一番

僕は普段からあまりペンを持たない。打ち合わせ中のメモもpcに打ち込むし、渡しものとか何か忘れないようにする時もchatworkのマイチャットかiphoneのメモに書き込む。理由は1つ、メモ帳とペンをよくなくす人生を送ってきたから。結構いい値段のするメモ帳とペンを買っても無くしたのだから、要は値段で意識が変わらないという事。(失笑)

 ただ岳さんは講座で企画書を作るコツとして、

『最初は絶対手書き』『手書きで書き出してまとめる』

と資料にドーンと書いていた。講座後、担当事業の企画書を手書きで書いてみると岳さんの言っていた事がしっかり理解できた。企画書を作る際、パワーポイントのテンプレートを使って、そのテンプレに沿って考えている事を文字に起こしてデザインをちょっと整理するというのが僕の今までのやり方だったのだが、自分で書き出すというプロセスを省いていたため思考が充分に行えていない事が分かった。いや手書きじゃなくても、考えている事を出しきって整理するのってできるのでは?と思う方もいるかもしれないが。手書きで書いて、違うなと思ったら二重線で消して、”ここ”と”ここ”繋がっているなと思ったら線で繋げるこの動きが思考と重なり人間の頭にしっかりと入るんだなという体験が出来た。

現在、デジタルノートの購入を検討中。(流石に無くさない。と思う…)

③企画と自分の照合

少し長くなるかもだけど、企画を考える中で、企画と自分(以下の3つの要素)のバランスが非常に大事だという事をまとめてみる。

1.ニーズとの向き合い方

ターゲット設定のコツとして教わった

『ターゲットは自分』。

実体験からもそうだけど、自分がそのプロダクト、サービス、イベントを心の底から欲しいものと思えるかが大事という事。まずターゲットにより自分を近づける事で自分の重心がしっかり乗る。それがその企画を高めていくのだと思う。※前提としてもちろん他者のニーズを考えるからこそ

2.スキルとの向き合い方

will.can.mustについての時間があった。その中でも響いたのが

『一番頼りになるのは実はcanです』

という言葉。自分にはこれが足りないとか、これは外注しようとかすぐそう考えてしまっていて、企画の中での自分の活かし方を見失いがちな自分。自分の企画じゃん、自分の得意な事でハットトリック決めにいかないと楽しめないよねって事。つまり自分と向き合う時間が、企画を進める中で定期的に必要だよねって気付き。

3.プレイヤーであれ

企画者(プロデューサー)であると、自分はマネジメントしなきゃとか考える事にあれやこれやと足を止めてしまいがち。「俯瞰して一旦この企画を考えよう」みたいな感じで僕はたまにやってしう。みんなで走っているという感覚をいかに内にも外にも表現することが大事なんだと思う。

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変顔での合図も距離があったら、上手くいかない。

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宮城リョータが走っていなかったら、桜木花道はアリウープを決めれない。

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そうゆう事なんだと思う(?)

(『スラムダンク』 第25巻 山王戦より)

というかSLUMDANKの映画楽しみですよね〜。(脱線しました戻ろう。)

④筋トレ

たまには運動して、頭も体も使った方が良い。という事を言いたい訳ではない。いやそれも間違ってはいないと思うが。

岳さんは講義中に節目に、

『では筋トレしましょう』

と話す。これは実践しましょうという事で、インプットした事もしっかりとアウトプットするために体に慣れさせ自分のスキルに変換していく事が大切だという事。

ただこれは自分の解釈なんだが、毎日筋トレし続けても筋肉は大きくはならないというか効率が悪いみたいな話と一緒で、しっかりと休憩をしたり、タンパク質を摂取しないといけないのでそういう事なんだと思う。

我武者羅にやり続けるのではなく、効率良いトレーニングをしていこう。

⑤じゃあ、実践してみよう!

今までの受けてきた研修や講座では、講師の方の「ではみなさん実践しましょう!」という決まり文句で締めるのがお決まりですが。今回ばかりは違かった。「じゃあ、実践してみよう!」と僕が発していた。今回のインプットをすぐ試してみないと!あれやこれやとすぐに試してみた。合うもの合わないもの試行錯誤しながら実践をしている。「何事も学びに主体性を持たないといけない」という懐かしい言葉を思い出した気もする。

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実践編

考えて動かす学校を受講後、自分の取り組んだプロジェクトについて少し紹介させてもらう。

①フォトブック「oAgence」

「oAgence」=「おあげんせ」=「召し上がれ」

地域おこし協力隊の活動として、他の協力隊員と一緒に企画したスイーツに特化したフォトブックを作成した。何が活かせれたか?と聞かれたら難しいがとにかくスムーズにこの企画を進める事が出来た。デザインは地元の先輩の2人にお願いし、めちゃくちゃ素敵な仕上がりに。掲載させてもらった飲食店の方が店内で自慢気に飾っていたという話を聞いて嬉しかった〜。

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②千両男山 純米酒 ラベルリニューアル

昨年の秋から副業として業務委託を受けている、「地元宮古市唯一の酒蔵・菱屋酒造店」での取り組み。業務委託契約を結ぶ3ヶ月前から動かしていたこの企画。今回は岩手県の助成金を活用し、企画・マネタイズ・商品リリースまで全て僕が担当として手がけさせてもらった。こちらも宮古市出身のデザイナーと書道を勉強中の女子大生(高校生の時、日本一の賞を受賞)と一緒に取り組んだ。本当に良いものが出来上がっていると思う。2月11日リリースなので楽しみにしてもらいたい。フライヤーもカッコよく作ってもらったのでモザイクアリだけど少し雰囲気だけを。

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といった形で経験のない事にチャレンジしてきた数ヶ月だったけど「考えて動かす学校」で学んだ事を日常的に実践しています。何か企画が煮詰まると「考えて動かす学校」の資料を見返して「あーそうかそうゆう事かもなー」と1人で呟いている。もはやバイブルだな。

③最後に(株)富川屋のアシスタントに!?

そんな仕事の受け方ってあり?という話なんだが。考えて動かす学校の前期が終了した時期だったと思う。岳さんがtwitterで富川屋の仕事が多くて「スタッフがもっといたらなぁ」といったツイートしていたの見て、咄嗟にFBのメッセンジャーで『アシスタントさせてもらえませんか』というお願いのメッセージを打っていた。躊躇なく送信ボタンを押したら、そこまで時間もかからなく快く引き受けてくれる事に。実際に動きだすまでに少し時間がかかったが、現在は県内のリゾートホテルのお土産屋及びECサイトのプロデュース案件に関わらせてもらう事になり微力ながら動かせてもらっている。

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最後に

ほとんどのローカルは「プロデューサー不在」だと思う。プロデューサーという肩書きを持った人はローカル界隈には少ないとも思う。しかし成功事例に上げらるような場所にはプロデューサー的ポジションの人がいたり、ちゃんとプランニング・マネタイズ…必要なコトが緻密に練り上げられている。

ローカルだろうが都会だろうが、どこの街にも、どこの会社にも

どこのコミニュティにも「考えて・動かす」事が

出来る人間が必要なのだと、僕は思う

いつの日か自分も胸を張って「ローカルプロデューサーです」と自己紹介できる日がくるように頑張っていこうと思う。

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↑2期生の皆さんと「考えて動かす学校」終了後の集合写真

それではまた。

ともき


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