【洋画】「アメリカン・ヒストリーX」

近所のTSUTAYAでDVDが100円で投げ売りされてた。すでに3回くらいは観てる。

ちょっと古いが、世界で戦争が起こり、憎しみと偏見、排外と、行き過ぎた資本信仰主義が目立つ世の中で、少なくとも、トニー・ケイ監督、エドワード・ノートン主演のこの映画は観て考える材料にはなる。

映画や本、絵でも何でも、表現とは、エンタメとは別に、それを材料に思考・哲学するためにあるのだ、俺にとっては。

デレクを気付かせてくれた黒人は、学はなくても頭がイイ。人間は基本、繋がり合って、助け合って、社会を作って生きる動物なのだ。

人間は弱いから、たまに、憎しみから排外主義に陥ることはあっても、決して許容と寛容の態度を忘れてはいけないと考える。映画の結末と同様、憎しみに果てには、悲劇と、さらなる憎しみしかないものだから。憎しみは表現だけにしとけ。強固な理性を打ち立てる材料にできない者は、いたずらに憎しみに身を委ねるな。

「憎しみとは背負いきれない重たい荷物のようなもの。短く貴重な一生を憎しみだけに生きるのはあまりにも虚し過ぎる。我々は敵ではなく友だ。敵であってはならない。一時の激情に流され友情の絆を断ち切るな。それぞれの心に住む天使の指が我々を繋ぐ細い弦を弾いた時、それはきっと美しく高らかな音色を奏でるだろう」。

それでも人間は懲りずに繰り返すものだから、何度考えても良いのだ。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。