「日本人の哲学 名言100」
哲学の鷲田小彌太(ワシダコヤタ)先生のお手軽本であるが、やはり日本には哲学・思想は”無い“と思う。
この世界って何?(認識)、世界にあるものの本質は?(存在)、その正しい在り方は?(倫理)…主に3つを問う哲学は、西洋においては模索する各論があったとしても、日本の場合は、それらについても、“説明するな、描写せよ”なのだ。
四季や動物、自然に共感して文を綴ることで、個人の心情を表すことが、哲学・思想であると思う。
そこに、西洋を真似て虚構となるイデオロギーを持ち込んだところで、結局、つまらない道徳や常識、時代の倫理を説くことにしかならないのだ。
自然が移り行くままに、無常感を感じて、安心立命(心を安らかにして天命にまかせ、動揺しないこと)に身を任せることが、日本の哲学・思想の極意であると考える。
「なぜ人間は〜するのか?」という問いに対し、西洋では現象を説明をしても、日本では、「そうするから、する」「なるべくして、なる」ということになるのだ。
「おそらく一つの内閣を変えるよりも、一つの家のみそ汁の作り方を変えることの方が、ずっと難しいに違いない」(by暮しの手帖・花森安治)
適正中立、不偏不党、徹底した是々非々主義が一番。
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