【洋画】「アリス」
御年90となるチェコの映像作家、ヤン・シュヴァンクマイエルの、1988年の長編作品「アリス(Něco z Alenky)」。Amazonプライムにて。
前に観た「ファウスト」や「オテサーネク」が、俺好みで、めちゃくちゃ不気味で素晴らしかったので鑑賞。
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」が原作なのだが、コレまたシュールレアリズム的で、同監督お得意の、動く人形や絵、オブジェなどを使った、不気味でグロテスクで、まるで悪夢に苦しんでいるような、素晴らしい、特異なファンタジー(?)作品であった。
周りの不気味な空想の世界に対して、主人公のアリスは、実際の少女が演じている。
不思議の国に迷い込んだアリスの体験譚なのだが、ストーリーなんかあってないようなもの。メタファーな不条理な世界の意味を解こうとするよりも、同監督の不気味な世界に一緒に入り込んで、ただ映像を味わうべきだ。
この可愛い少女、ロリコンにはたまらんねぇ。
多分、同監督にとって、現実の人間も、彼が見る夢も、不条理で非合理な存在であるのだ。そして、同監督の作品に頻繁に出て来る「食」という行為は、嫌悪感・不快感をもよおすような行為なのだろう。
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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。