学びへのIT活用に役立つ書籍4選
来年度からプログラミング教育が必修化されるなか、私たちの生活だけでなく学校にも深くテクノロジーは入りこんできています。
そうなったときに、どのような活用をすればよいのか、ということで迷うかもしれません。そうなったときに道標となるような本を4冊選びました。もし宜しければお手にとって呼んでみてください。
1.シーモア・パパート著『マインドストーム』
サブタイトルが「子供、コンピューター、そして強力なアイデア」ということで、教育の分野にテクノロジーを入れることを想定した著書です。
「テクノロジーの奴隷にしてしまうのではなく、子どもが主体的に操作するようになる」ことを目指すことが大切だ、ということ。
そして、「プログラミング」の学びは「学びの達人」になるための近道だ、ということが述べられています。プログラミングの学びに限らず、これからコンピューターと向き合っていかざるを得ない子どもたちに向けた、名著です。
2.佐伯胖著『新・コンピュータと教育』
「道具」としてのコンピューターをどのように考えるのか、
「人の学びを支援する」道具であるとともに「学びの共同体をつくりあげる」道具でもあるという考え方に基づいています。
コンピューターが学校に導入されたてのときの混乱と当時の状況がよくわかる書です。
3.安西祐一郎著『『デジタル脳』が日本を救う』
2010年に著された「日本を変えるのはネット世代だ!」というセンセーショナルな一冊。
インターネットやコンピューターが発展してきた2010年に、十年後、つまり現在の社会状況・教育状況を予測し、そのために教育の大転換に著者の安西祐一郎先生も深く関わっていらっしゃいました。
実際にこのときの予想と現代がどのように違っていて、どのように変わってきたのか、本を読んでぜひ確かめてみてください。
4.対談三宅なほみ・斎藤次郎・森毅『電脳教育論』
最後の一冊は帯に「コンピュータが「教育」を変える!」と記された、電脳教育家であり、認知科学者の三宅なほみ先生が論客二人と対談する形式で展開する一冊です。
1987年時点で「プログラミング教育」や「遠隔通信」について論じられており、特に「プログラミング教育」に関しては現在されているものと遜色ない議論がされています。
改めて読む価値のある一冊ではないでしょうか。
以上4冊がおすすめの書籍です。こう並べてみると、すべての著者が認知科学者、になってしまいました。