誰かのせい誰かのせい誰かのせいだ


信号につかまった
前の車がトロかったせいだ

電車に乗り遅れた
駅員の誘導の手際がわるいせいだ

仕事の納期に間に合わなかった
上司の仕事の配分が良くないせいだ

最近機嫌が良くない
家族が自分をぞんざいに扱うせいだ

いつも誰かのせい
「自分と向き合うことって大切」と
発した私の心はちっとも響いていない

取り繕った表面の言葉を
見てみないふり
言いっぱなし

気付けば自分に嘘をついていることすら忘れて
立派な立派な城を胸の奥に築き上げる

誰の言葉も手助けも撥ね退けて
城の門が開く合言葉は
「都合がいい」
そういえば看守はなんなく門を開く

そんな自分も自分でわかっている
と言っているのもうわべだけ
というのもわかっている
けれど深い何かには目を逸らして
今日も言い訳探しで
城から望遠鏡を覗き込む

望遠鏡で覗くべきなのは
自分の何かなのにね
望遠鏡じゃ自分を覗けない?
何かってなんなのさ

それじゃあ
裸足になってさ
地に足つけてさ
感じようね
感じようね

きっとそれだけだし
そこからだし

ともですっ、最後までご覧頂き本当にありがとうございます^^