
【先週の不満ビッグデータ】(~2024/7/21)①花火大会の”中止”、②浴衣の機能性向上を
こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。
このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。
この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。
先週の生活者不満(~2024/7/21)
Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

新型コロナウイルスの全国の感染状況が、7月14日までの1週間で1つの医療機関あたりの平均の患者数が11.18人、前の週の1.39倍となり、10週連続で増加しました。
これに伴い、改めて新型コロナ感染症に関わる不満や不安が多く寄せられました。自身や周りが感染したことを憂う声や、マスク対策や街中での消毒などに関する言及も見られ、改めて衛生意識が高まっていると言えそうです。
そのような中で今週は、①花火大会、②浴衣に注目します。いずれも先週、特に30代女性で増加が目立った不満です。どのような不満が見られたのか早速みてみましょう。

1.花火大会の”中止”
夏休みシーズンに入り多くの地域で花火大会が開催・予定されています。このようななか、不満買取センターには先週「花火大会」に言及された不満が多く寄せられました。
まず、目立ったのは、花火大会が悪天候で「延期」にならずに「中止」になってしまうことへの不満の声です。
丁度先週は20日夜に開催される予定だった東京足立区の花火大会が雨や雷の影響で中止となったこともあり、そのような声が多く寄せられました。
悪天候の場合、花火大会中止になってしまうこと。延期とかになればいいのに。(30代・東京都)
こう天候不安定とかだと花火大会とか雨天中止なりやすいから予備日あらかじめ決めてほしいたのしみなくなる(30代・岐阜県)
花火大会の会場に着いた瞬間に中止のアナウンスが。楽しみにしていたのに残念。日中、あんなにいい天気だったのに!!(30代・東京都)
開催時間ギリギリの花火大会中止。天候が悪いから仕方ないけど残念。(30代・東京都)
花火大会の運営上、延期にはできない理由があと推測はされますが、楽しみにしていた観客には「中止にしないで欲しい」という気持ちが拡がっているようです。
近年、夏場の夕方・夜は夕立やゲリラ豪雨など天候が不安定なことが多い為「中止になったらどうしよう」という不安が強まっていると言えそうです。
天候以外にも「花火大会の中止」が不満の中で話題になっていました。それは様々な理由で「花火大会自体が開催されなくなること」を残念に思う声です。
資金繰りに苦しみ花火大会が減っているらしい。そういう伝統文化的なものはどうにか保って欲しい。(30代・大阪府)
ソーラーパネルに花火の燃えカスが落ちることがクレームとして寄せられた結果、開催が難しくなる花火大会があるとのことで残念。(30代・東京都)
自分の市でも花火大会がなくなってしまい、子供と花火を見る機会が減ってしまったことが不満。(30代・三重県)
実際、ウォーカープラスによれば、2024年ではすでに全国で23件の花火大会が中止・開催取りやめとなったとのことです。
花火の原材料費の高騰や警備員人件費の高騰などコストが高まっていることに加え、周辺住民から燃えカスのクレームが寄せられるなどの状況下で中止の判断をする花火大会が増えており、これを残念に思う不満の声が多く寄せられました。
「花火大会自体が要らない」という声はほとんど寄せられていません。夏の風物詩として多くの人の思い出に残る花火大会。これからの世代に受け継いでいくために、例えばクラウドファンディングの活用、燃えカスの出ない花火の開発などの工夫が求められています。
2.浴衣の機能性向上を
花火大会に欠かせないアイテムである浴衣に対しても先週、多くの不満が寄せられました。
最も目立ったのは、「うまく着られない」「しばらくすると崩れてくるから崩れないようなサポートアイテムがほしい」と言った意見です。日常的に着用するものではないため「不慣れ」をサポートするアイテムが求められています。
浴衣を一人で着るのが難しいです。一人でも着れる浴衣が出来てほしいです。(30代・愛知県)
浴衣の後ろの帯が下に垂れ下がらないように帯と蝶のところを透明なクリップで止められるようなして欲しい。透明な布用のクリップがない。(30代・大阪府)
それ以外にも浴衣の”機能性向上”に対して「あったらいいな」という未充足不満が寄せられました。
例えば、冷感素材の浴衣があったらいいのに、アイロンがけが簡単な形状記憶の浴衣が欲しい、飽きないようにリバーシブルの浴衣を!という意見です。
浴衣。暑いのばかり。冷感の浴衣とか出てほしい。(30代・静岡県)
浴衣を洗濯するとシワがすごい!そしてアイロンかけが大変。形状記憶の浴衣がいーな。(30代・東京都)
浴衣を毎年同じものを着るのは飽きる。けど、そんなに回数着るものじゃないので何枚も保有するのは面倒。浴衣のリバーシブルとかあったらいいな。(30代・東京都)
浴衣といえば「ハレ」の日に着用するもの。浴衣を着てお出かけした思い出をより素敵にしたいという気持ちが浴衣の「あったらいいな」に繋がっています。
今年も猛暑・酷暑となることが見込まれる中、で涼しく快適に過ごせる浴衣に対して強いニーズがあることが想像されます。”着用が簡単でしわになりにくく、ヒンヤリと涼しい素材の浴衣”が夏の夜の想い出を更に素敵にしてくれそうです。
不満をいつでも分析「不満ファインダー」
不満ファインダーは、不満買取センターに寄せられる不満ビッグデータを自由に検索&解析できる唯一のサービスです。あらゆる業務のユーザーファースト化を実現します。ご関心ありましたらお声がけください。
そして宜しければマガジン登録もお願いします!
Insight Tech 伊藤