働きから考える栄養摂取
栄養素には大きく分けて3つの働きがあります。
①エネルギーを補給する働き
②筋肉・内蔵・骨など、体をつくり、強化する働き
③体の機能や体調を整える働き
主な栄養素である
糖質、脂質、タンパク質、ミネラル、ビタミンは、
それぞれこの3つの働きを分担しています。
エネルギー源になる糖質や脂質は、運動によって消費されます。
糖質は主に激しい運動のときに使われ、
脂質は穏やかに長く続けることのできる運動に使われます。
糖質は、頭を使う作業にも欠かすことのできない栄養素のひとつである、
ということを知っている人も多いでしょう。
糖質が足りなくなると、体はエネルギー源を
筋肉中のタンパク質(アミノ酸)で補おうとします。
特にスポーツ選手においては、糖質の不足は筋肉の低下にもつながりかねません。
筋肉に負荷をかけるウェイトトレーニングは、
筋肉を壊してより強く再生させるためのトレーニングです。
いくらトレーニングを積んでも、筋肉が壊れたままでは逆効果です。
筋肉の修復にはタンパク質が使われるため、積極的に食事から取り入れる必要があります。
また、筋肉だけではなく、
血液の成分となる鉄や、骨をつくるカルシウムなどのミネラルも
体を作る上でなくてはならない重要な栄養素です。
風邪をひきやすい、なかなか疲れがとれない、という人は
ビタミンやミネラル、必須アミノ酸の不足が考えられます。
ビタミンCが足りなければ風邪をひきやすくなりますし、
鉄が不足すれば貧血を起こすこともあります。
ビタミンやミネラルは、他の栄養素を効果的に取り込むために必要な栄養素であるという一面も持っています。
たくさんの食物から、さまざまな栄養素を取り入れ、上手に組み合わせることで
体力の増進はもちろん、健康な体づくりに大いに役立ちます。
食事を楽しみながら体づくりをしていきましょう^^