日本でラオスを感じる①:ラオスのお寺編
ラオスは、有名な「ザ・観光地」みたいなところはなく、「何もない場所」と評されながらも、一度訪れると何か惹かれるものがある。
ぜひ、その感覚を味わってほしいのだが、現時点で直行便もなく、なかなか旅先としての選択肢として挙がりにくいのかもしれない。
それならば、まずは、日本で「ラオス」を感じてもらいたい。
そこで、日本に居ながらラオスを感じる場所を紹介する。
まずは、これらの写真を見てほしい。
いかにも異国情緒のあふれるアジアの寺院という感じがすると思う。
実は、こちらは日本にあるラオスの寺院なのだ。神奈川県の愛川町という都心からは外れた場所。
どうしてこんなところにラオスの寺院があるのだろうか。
1975年ベトナム戦争終結以降、ベトナム・ラオス・カンボジアは、次々と社会主義体制に移行し、その社会変革の中で、迫害を恐れ、国外に逃亡をした人々がたくさんいる。
彼らを、インドシナ難民と呼ぶのだが、日本はそのインドシナ難民を1万人超受け入れたと言われている。そのうち、1300程度がラオス人だった。
その後、インドシナ難民は、移住してきた日本の地で生活基盤を作ってきたが、2003年、愛川町に住むラオス人たちが気兼ねなく集える場所として、「ラオス文化センター」という名のもと、ラオス寺院を設立した。
この寺院では、2、3年周期でラオスからお坊さんをよんで住み込みで暮らしてもらいながら、ラオス人にとって重要な仏教行事を執り行っている。
寺院の外観も、内装もラオスにある寺院そのもので、訪れてみると本当に「ラオス」にいるような感覚になった。
ラオスに行ったことある人も、行ったことない人も、ラオスに行ってみるつもりで、ぜひとも訪れてみてほしい。
今回は、愛川町のラオスのお寺の紹介であったが、神奈川県には、インドシナ難民に関連する東南アジア人だけでなく、多くのアジア人が住んでいる。
そのため、神奈川県はアジアの雰囲気を味わえるところがたくさん存在しているので、アジアを味わいたくなったら、ぜひ調べて訪れてみてほしい。