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神社でふわふわに出会い、ぽかぽかする
初詣は元旦に済ませたけれど、ふと思い立って最寄りの神社へ。
少なくとも江戸時代にはあったというその神社は、地域の神社にしては参道が長くて、杉の木に覆われていて、なかなかいいところ。(数年前に1年間の掃除当番が回ってきたときはその参道の長さゆえにものすごく大変だったけども。)有名な神社ではないから、人もいないし、わりと気のいいところだ。今日は3日だし誰もいないかなー。と思いきや、白い鶏2羽と夫婦らしきひとがいた。「野生の鶏なんているのか。近所のひとが飼ってるやつなのかな」と思いながら、お参りが終わっても鶏を見続けている2人の近くを通り、「野生の鶏ですか?」と聞いてみた。
そしたらなんとびっくりペットだった。
しかも驚くことに、室内飼い。
そしてさらに驚いたのは、有精卵から孵化させたチャボだっていうじゃないの。ふつうの鶏よりは少し小さめで、でも2羽とも真っ白でふわふわ。チャボってなんとなく茶色いイメージだったけど、そんなこともないらしい。生まれて数ヶ月だからまだ子供だけど、つい最近初めての卵を産んだばかりなんだって。静かな神社は穴場だから、土の中のムカデとかミミズとか、そういうものを食べさせに来てるらしい。
うれしそうに2羽を愛でる2人はとても優しくて、砂浴び嫌いな子のほうはお風呂で洗ったばかりっていうし(鶏を風呂に入れるとか初めて聞いた)、乳母車的なカートに入れて散歩しながら車がいないところでは外に出して一緒に歩くとついてくるとか言うし、リアルファンタジーの世界に迷い込んだみたいだった。(まあ、わたしもたいがいファンタジーだけど)
ぜひって言われて触ってみたら、ふわふわだけど羽がしっかりしていて、やっぱりファンタジーな生き物だなって思った。そしてつつかないよって言われたけど、かるーくつつかれそうになった。猫耳帽子被ってたからしかたない。(抱っこさせてくれるって言うのは、足が土だらけだったから曖昧に笑っておいた)
さよならして帰る道、なんだかしあわせでぽかぽかした。
今日お参りしようと思ったのは、彼らに会えるからだったのかな。
ほんとに絵本に出てきそうなひとたちだった。
わたしもあんな家族が欲しいものだ。(まあ鶏より猫がいいけど)
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