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【編集後記シリーズVol.6】『楽うま ズボラ 糖尿病レシピ』

編集担当者に担当作品をインタビューする『編集後記』シリーズ。
「お題はできるだけ料理をしないこと」という医療系のレシピ本としてはなかなかにチャレンジングな企画『楽うま ズボラ 糖尿病レシピ』について編集担当のH野にインタビューしました!

質問①🎤「企画したきっかけ・経緯を教えてください」

料理が苦行になっていないか⁈

H野:
糖尿病のレシピは、どれも「手がかる」「毎日、これを作るのは大変だろうな」と思っていました。

栄養バランスやカロリー制限も守らなければならない。日常的に料理をつくっていない人には、苦行だな、と。
そんな食事療法の本を、私自身も、まじめにつくっていたわけですが……

ある日、企画会議の雑談で「糖尿病だからこそ、簡単なレシピがいいんじゃない?」「もっと簡単な方法ないの?」と言われ、この企画が生まれました。  

質問②🎤「制作エピソード(楽しかったor苦労した点)を教えてください」

お題は「5分以内に完成する」こと

レシピには、ひと目でわかるように「買うだけ」「包丁いらず」「スライサー」「電子レンジ」というアイコンをつけ、必要な調理時間を書きました。

ほとんどのレシピが5分以内。長くても15分。炊飯器を使うレシピは、ご飯を炊いている間に献立が完成します。 

スーパーやコンビニの便利食材「カット野菜」を活用!

スーパーに行くと、「鍋用」「炒め用」など、さまざまな「カット済みの野菜」が売られています。
冷凍食品売り場も充実していて、「冷凍野菜」「冷凍豚バラ肉」、使いやすくパラパラになった「冷凍ひき肉」もあります。
これらを使えば、包丁を使わずに、組み合わせるだけ、まぜるだけ、炒めるだけ、レンチンするだけ。
短時間で完成して、洗い物も少なくてすみます。

「できるだけ料理をしない」レシピ

レシピを作る過程がいちばん苦労しました。
企画の段階でスーパーとコンビニをリサーチ。どんな食材があり、使い勝手はどうか、味はどうか、どの組み合わせならエネルギー量や食塩量が制限範囲内に収まるかを調べました。
実際、編集スタッフと試食して、おいしくて満足感が得られる組み合わせを考えました。

そのうえで、料理家の新谷友里江さんに、「できるだけ手間をかけない」「凝らない」「使う食材は少なく」「でも、おいしくて」「栄養バランスのよい献立」とお願いしました。
料理家さんに、「できるだけ料理しないでください!」とお願いするのは、なかなか勇気がいります。もともと、料理が得意で好きな人ですから。

なかでも「手間をかけない」というお題がいちばんむずかしかったようで、新谷さんから「考えすぎて、だんだんわからなくなってきました(笑)」というメールが届いたほどです。
レシピから材料をけずったり、手間を減らす工夫を凝らしていただき、ようやく撮影にこぎつけました。

質問③🎤「どんな方に読んでほしいですか?」

血糖値が高めの人、健康な食事をつくりたい人におススメです!

血糖値が高いので要注意と言われた人、なかでも「食事療法って大変そう!」「面倒!」と思っている人に是非!
そんな方のためのレシピをご紹介します。どちらも、3分以内で、包丁もまな板も使わないレシピです。

質問④🎤「編集担当いちおしの見どころ・注目ポイントを教えてください」

炊飯器を使えば簡単に楽うま献立ができる

私のおススメは、「炊飯器におまかせ!〇〇献立」です。炊飯するときに食材を上にのせるだけで、主菜、副菜、ごはん物ができます。仕事から帰って炊飯器をかけて、その間に着替えて食卓をセット。ご飯が炊けたらすぐに「ご飯だよ~」と。

ダイエットしたい人にもおススメです!

血糖値が高い人向けではありますが、栄養バランスがよく、減塩にもなるので、ダイエット中の人、血圧が高めの人、健康な食事をしたい人におススメのレシピばかりです。
まずは、食材別になっている「料理いらずのおかず」から、好みのものを作ってみてはいかがでしょうか。

『楽うま ズボラ 糖尿病レシピ』
著者:新谷友里江 著/片山隆司 監
シリーズ:実用No.1シリーズ

カテゴリ:健康・医学
発売日:2025/01/29
ISBN:9784074610952
判型・ページ数:B5 ・ 96ページ
定価:1,650円(税込)

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