アフリカで『月曜断食』が続いている理由
マンボ!
タンザニア在住ライターのほりとも(@tmk_255)です。
最近、『月曜断食』を始めました。日本ではこの名前の書籍もあるし、健康のために断食をする人も増えていると聞きます。
私のきっかけは、月曜断食を実践している友達から「体調がすこぶる良い!」と聞いたから。でも、それだけ聞いても実際にやるまでには至らなかった気がします。この断食を私が実際にやってみることになった理由は、私のタンザニアでの体験があります。
この記事を読むと、「断食って興味あるけど、ちょっと難しそう~」なんて思っていたあなたが、「やってみようかな」と思えるかもしれません。そんな新しい挑戦のきっかけになれたら嬉しいです。
お金がないから1日1食しか食べられない
断食について考えるきっかけとなったのは、普段仲良くしているタンザニア人の友達の一言でした。
「前の大統領の時は、(外国人排斥の政策で)タンザニアにくる外国人が減って、私の仕事も激減したの。だから、お金がなくて、1日1食しか食べられない時期が続いた」
ドキュメンタリー番組を見ていて「アフリカの国では、食料が足りず、彼らは1日1食しか食べられません」とテレビの説明を聞くのとは違います。いつも一緒に時間を過ごす友達から直接聞くこの言葉はとても衝撃的でした。
「1日3食」が当たり前に生きてきた私が、最初に「1日1食」で生きていけるのだろうか、そもそも1日3食は必要なのだろうか?と考えたきっかけです。
ラマダンが日常に
タンザニアは、人口の40%がイスラム教徒。だから、1年に1回行われる、1か月の断食、いわゆるラマダン、これがとても身近なんです。
例えば、娘のガールスカウトのイベントに出かけると、普段ならおやつが出るのですが、ラマダンの時期は断食をしている子供たちに配慮して、おやつを出しません。またある時は、ランニングを一緒にしている友達から「今ラマダン中だから、ランニング中も水を飲まない」と聞かされ、びっくりしました。
そして、ラマダンがこれだけ日常に溶け込んでいるからでしょうか。イスラム教徒ではなくても、この時期はプチ断食をしているというタンザニア人を良く見かけます。
「胃を休ませるのもいいよね」「痩せたいから良いタイミングでしょ」「そもそも数日食べなくてもなんとかなるし、節約になる」など断食をする理由は様々。
断食の私の効果
タンザニアで、今まで当たり前だった「1日3回食べること」について考えたことがきっかけで、最近、私も月曜日だけ何も食べない月曜断食を始めました。
「空腹を感じた時は、実はそれは空腹ではなく、のどが渇いているということが多いのだ」というのを読んで、断食中は「のどが渇いているんだ!」と自分に言い聞かせて、お水やお茶で過ごしています。
タンザニアに来てからよく飲んでいる「マサラティー」も断食の日の強い味方。紅茶とスパイスを煮出し、牛乳をまぜて作るスパイシーなミルクティーです。
まだ月曜断食を始めて数週間ですが今のところ、メリットをたくさん感じています。「集中力が高まる」「味覚が研ぎ澄まされる」「睡眠の質が高まった(気がする)」特に、1日何も胃に入れなかった後に食べる朝ごはんは、格別においしいので、これはクセになります。
唯一の難点は、もともと食べるより遊ぶほうが好きな4歳の息子が「お母さんが断食するなら僕も!」と言って、ごはんを一緒に食べないと言い張ること。「そうきたか!うまい言いわけを見つけたな」と思いつつ、うまい対処法が見つかっていません。
まとめ
「昔は人は、1日2食で十分だったと」か、「1日3食は食品会社が商品を売るために作り上げた文化だ」とか言われます。食べるのが好きな私は、1日2食でOK!とするのは無理です。でも、普段、休むことなく働いてくれている胃に休息をあげる月曜日だけの断食は、とても良いと思うし、今のところ、私の体にはあっているようです。
今まであたりまえに口に入れていた朝ごはんを「おいしい!」と実感できるあの瞬間が最高。いつも当たり前に思っていたことを新しい視点で見てみるためにも、プチ断食はお勧めです。
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