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Cyberbullying(ネット上での誹謗中傷)について学ぶ機会を

今、ウェブ上での誹謗中傷メッセージが問題となっている。
これは今に始まったことではない。そして誰かが亡くなっていくたびに議論が白熱するが、一向に解決しない問題である。

世間では、学校の入学時期を9月にするとかなんとか盛り上がっているが、そんなことよりもまず、学校で教える内容を考え直した方が良いだろう。

国語や算数の学習が2ヶ月か3ヶ月すっぽり抜けたところで将来たいして影響はない。受験に失敗したからってそれもたいして影響はない。むしろ学歴にすがりついている方が将来やばい大人になる。

そんな低レベルの話より、まず人間教育を見直したらどうだろうか。

私が定期的に訪れているフィリピンはセブ島の公立小学校では、授業の一環でCyberbullyingについて教える。Cyberbullyingとはネット上でのいじめのことだ。
子どもたちに自ら考えさせ、それについてムービーを作成し、最後にクラスで上映会をする。

Cyberbullying(ウェブ上での誹謗中傷)は、日本のみならず世界的に大きな問題となっている。それゆえに学校での正しい教育が必要なのではないだろうか。

話を戻そう。

フィリピンはセブ島の私が訪れている公立小学校では、各グループ6〜8人ぐらいに分かれて、ウェブ上でのいじめ、つまりCyberbullyingについて、各グループで独自にシナリオを作成し、それをムービーにして発表するクラスがある。

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私が訪れる時期が、ちょうどCyberbullyingのクラスを実施する時で、子どもたちが編集したムービーのクオリティが非常によく、驚かされたものだ。
想像の通り、フィリピンでは日本よりも家庭は豊かではなく、スマホを持っている子どもたちは徐々に多くなってきたが、一家に1台パソコンがあると言うわけではない。だから、ネットカフェと言うものがいまだに流行っている。漫画を読むのではなく、本当にパソコンを、インターネットを使いに行く、文字通りのネットカフェだ。

そんな環境でも、子どもたちはスマホや無料の動画編集ツールなどを駆使して非常に質の高いムービーを作り上げる。

ムービーを作るのは楽しい。そして、大人はその楽しい創作作業に意味のある課題を投げかける

子どもたちは半分ムービー作りを楽しんでいるのかもしれない。ただ確実にCyberbullyingについて考えている。

その子どもたちが作ったムービーでは、いじめられた子どもは自殺してしまうのが決まったオチになっている。こういうことをしたら人が傷つく、人が悲しむと言うことを、学ぶ機会を持っている事は非常に大きい。

日本の小学校では、道徳の教科書を読んで、「さぁみんなで考えよう!」「何がいけなかったのかみんなで話し合おう!」という感じか。
それも良いが、こういったムービー作りを通じて、自分が演技することで、擬似体験することで身に付くこともある。

いわゆる「勉強」なんて1人でできる。先生なんていらない。先生が必要なのはこういった社会的問題を子どもたちに考えさせるファシリテーション能力だ。

こういった話は答えがない。
それだけに先生のファシリテーション能力が重要となる。

これが答えだと決めつけてはならない。
唯一の答えなんてないはずだから。

いわゆる「勉強」については、教科書と解答解説付きの教科書ガイドを配って確実学習させ、わからないところは質問してもらう、それで終わりじゃないのか?(極論承知で)。
大人はここまで子どもにしてあげないと、子どもが何もできないと思い込み過ぎだ。

そんな国語や算数を教えてもらうことよりも子どもたちがもっと欲しがっているものがある。それは寄り添ってもらうことだ。

Cyberbullyingなどの答えのない話について一緒に考えてくれる先生、考えを否定しないで全て受け入れてくれる先生、いつでも話を聞いてくれる先生、いつも一緒に笑ってくれる先生、そんな先生を子どもたちが必要としているんじゃないか。

結局全部が全部、学校の先生が手取り足取り教えてくれるそんな教育体制は今後見直さなければならないだろう。
時間は限られている。何に時間を使うかが問題だ。

1、2ヶ月間学校が開催されないからといって慌てふためくようなカリキュラムではしょうもないと言うことだ。
ネット上での誹謗中傷で、今後一切悲しいことがことが起きないよう、今からでもすぐに子どもたちへの教育を始めるべきだろう。

9月入学とかホントどうでもいい。
もっと教える中身の議論をしていってもらえないだろうか。

少なくともこれから大人になる子どもたちには正しい人間教育をしていくべきだろう。
誹謗中傷マニアのクズな大人たちには大人としての罰をしっかり受けてもらう形で。

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とも@サラリーマン辞められない中年
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