なぜ自分に優しくすることが最優先なのか？

こんにちは。鷹取智子（たかとりともこ）です。

あなたは自分に優しくしていますか？以前の私は「理想の私」と「現状の私」を比べては、できていない現状の自分を認められず、自分に対して思いやりを持てませんでした。

そんな私は以前、心身を病んでしまった経験があります。でもね、体調を壊して本当に良かったです。なぜなら、その時の経験がキッカケで、少しずつ自分に優しくすることができるようになっていったから。

こちらの記事に書いています。

この記事では、「なぜ自分に優しくすることが最優先なのか？」についてシェアしていきます。

・自分に厳しくしすぎてしまう
・周りの人を優先し、自分のことを後回しにしてしまう​
・コロナ渦で心身ともに疲れている

方に読んでいただけたら嬉しいです。

・自分にダメ出しばかりしていた私が、体調を壊して自分に優しくなれた

子供の頃から負けず嫌いで、いつも理想の自分と戦ってきた私。上昇志向があったお陰で、夢だったCAの仕事にも就けたのだと思います。

でも、常に自分にダメ出しばかりしていると、段々と心が疲弊していってしまいますよね・・・

新卒で入った航空会社では、会社の都合もあり、私の下に後輩が入ってくるまで７年もかかりました。

先輩たちに「だいぶ仕事できるようになったね」と褒められても、素直に受け入れられませんでした。先輩たちの質の高い仕事ぶりと自分を比べては「なんで私できないんだろう・・・」と落ち込みながら、「仕事がバリバリできる理想の私」を目指していたんです。

今思えば後輩が入ってこなかったから、自分の成長ぶりを客観視できなかったのでしょう。

また、長女で年子の弟がいたことから「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」と言われ続け、知らないうちに自分の気持ちや欲求を抑えて、周りの人を優先するクセがついていました。

身体を壊して休職している時、医師やカウンセラーの方に

・自分に厳しすぎるから、優しくしてあげよう
・自分の感情や欲求に素直になろう
・自分をまず第一に考えてあげよう

とアドバイスをされました。最初はアドバイスの意味が良く分かりませんでしたが(笑)、様々な心理学の本を読んだり、思いを書き出すワークをしながら自分と向き合う中で、「あ～、その通りだな」と自分を客観的に理解することができるようになっていきました。

そして体調が良くなり仕事に復帰して、心の中の変化に驚きました。お客様や周りの人たちに対しての思いやりの気持ちが、自然とどんどん溢れ出るようになったのです。もちろん以前からお客様への思いやりの気持ちはありましたが、より強くなっていきました。

・なぜ自分に優しくすることが最優先なのか？

先日読んだ『ハーバードの人生を変える授業～ダル・ベン・シャハー著』によると、これらのことが書かれていました。

ハーバードの人生を変える授業 (だいわ文庫)

ダライ・ラマは、西洋の科学者たちと仕事をしたとき驚いた。西洋人は「自信を持つことが大事だ」と言いながら、多くの人が自分を愛することができず、自己嫌悪に陥っている。

また、ダライ・ラマはこのようにも述べているそうです。

チベットの伝統的な考え方では、思いやりの気持ちは、自分自身に対する思いを他者との関係に広げていくこと。まず自分に対して思いやりを持ち、その気持ちがもっと進化した形で他者に広がっていく。

ある意味では、深遠な思いやりとは、利己主義が高度に発達した形態にすぎない。だから自己嫌悪の強い人は他者に対して真の思いやりの心をもつことは難しい。始まりとなるべき土台がないから。

私はビジネスマナー研修で、「マナーとはあなたを大事に思っていますよ、の気持ちを形にして表現したもの」「形が素晴らしくても、心が伴わないと相手に伝わらないし意味がない」といつもお伝えしています。それに加えて今後は、

「自分を大事にできないと、真の意味で他者を大事にできない」

「自分を受け入れらないと、他者も受け入れるのが難しい」

「思いやりやマナーある行動は、自分の内側から湧きあがるものだ」

そんなことも、研修やこのブログで伝えていきたい！と思っています。

・まとめ

『ハーバードの人生を変える授業～ダル・ベン・シャハー著』によると、困難な経験に対処するためには、自己信頼感が重要だと多くの研究で言われていたが、近年、心理学者のマーク・R・レアリーは、以下のことを発見したとのこと。

特に困難な時期においては、自己信頼感よりも自分に対しての思いやりの気持ちがある方が、効果的であることを発見した。自分に対する思いやりとは、辛い思いや感情をそのまま受け止めて、困難な出来事が起こることは仕方がないことだと認め、自分自身を理解し優しくすることだ。

「あなたは自分に優しくしていますか？」

「自分に対して優しくするためには、何をしますか？」

「もっと自分を受け入れ、大事にしたら、何が起こりそうですか？」

少しの時間で構いませんので、良かったら自分自身と向き合ってみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。