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レジリエンス力(回復力・しなやかさ)が高い人と低い人の違い

こんにちは。鷹取智子です。 企業向けにコミュニケーション研修などを中心に登壇をしています。 また調剤薬局に在籍していた経験を活かし、ホスピタリティコンサルタントとして医療機関に対して、チーム作りのサポートをしています。


同僚から「このメール、伝わりづらいと思うよ」と指摘されたとき、あなたはどのように反応するでしょうか?


A:「えっ…!すみません、私の書き方が悪かったですね…。」と焦り、落ち込んでしまう。

B:「なるほど、どの部分が伝わりにくいのか教えてもらえますか?」と冷静に対応する。


落ち着いてBのように対応できれば良いのですが、ついパニックになってしまいAのように衝動的に反応し、落ち込みから抜けられずに目の前の仕事に集中できない・・・そんなことはありませんか?


この違いは、レジリエンス力(回復力・しなやかさ)の高さに関係しています。今日はレジリエンスについてシェアしていきますね。




レジリエンスとは


レジリエンスとは、「逆境や困難に直面したときに、適応し、立ち直る力」のことです。

ストレスやプレッシャーを受けたとき、すぐに落ち込んだり感情的になったりするのではなく、目の前の出来事を捉え直し、適切な行動を取る力を指します。

このレジリエンスの違いによって、同じ出来事でも受け止め方や対応の仕方が変わってきます。


レジリエンス力の高さは、生まれ持ってのものだから変えられない。ポジティブな性格な人はいいけど、私はついネガティブに捉えてしまうので無理!


そんな風に思っている人もいらっしゃるかもしれませんね。


実はレジリエンス力は後天的に強化することができるんです。今回の例で言うと、目の前の出来事に衝動的に反応するのではなく、「反応する前に、一度立ち止まること」 です。


A:「えっ…!すみません、私の書き方が悪かったですね…。」と焦り、落ち込んでしまう。

そんな方はおそらく、今までの経験で「私はメールを書くのが苦手」だと思い込んでいたり、過去に「少しわかりにくいよ」と言われた経験があるのではないでしょうか。


その経験から
「私のメールはわかりにくくて、周りからダメだと思われているに違いない・・・」


そんな思い込みがあるのかもしれません。


その思い込みの癖があると、つい衝動的に「焦り」「落ち込み」「私はダメだ」・・・そんな感情に支配されてしまい、冷静になれないんです。


そこで大事なのは、先ほどもお伝えしましたが「反応する前に、一度立ち止まること」です。


実際の事例:同じ出来事に対する2人の違い


ある薬局の受付で、患者さまが「なんでこんなに待たされるの?!」と怒っていたとします。


・レジリエンスが低いAさんは、「すみません…」と謝るばかりでオロオロする。

・レジリエンスが高いBさんは、「お待たせして申し訳ありません。お薬の準備に少しお時間をいただいております」と落ち着いて対応。

Aさんは「怒られた!」とショックを受ける一方、Bさんは「患者さまは不安だから怒っているんだな」と冷静に受け止められます。


レジリエンスを高めるには?


ではどのようにすれば良いのでしょうか?今日は3つほどお伝えしますね。目の前の出来事に対して、


◆「間」を取る習慣をつける:反射的に「わっ!」と反応するのではなく、一瞬「深呼吸」を挟むだけでも冷静になれます。

◆出来事を客観視する:「自分はダメだ…」ではなく、「何が起こったのか?」と事実を俯瞰して見るようにする。イメージとしては、もう1人のあなたが天井にいて、反射的に反応している自分を冷静に観察してみてください。

◆ポジティブな意味づけをする:天井にいる自分から反応しそうになっている自分に対して、

「それって本当?本当にダメなの?他のとらえ方はないの?」とツッコミを入れて、捉え直しをしてみます。


例えば、「成長のチャンスだ」「患者さまは待ち時間が長いと自分の薬が用意されるのか不安だろうし、具合が悪いと余裕がなくなりイライラしてしまうのは当然だ」と捉えれば、余計なストレスを感じにくくなります。


まとめ


レジリエンスが高い人は、「出来事に対して、すぐに反応せず、一呼吸置く」習慣があります。


いったん立ち止まって、「それって本当?他にとらえ方はない?」と自問自答すると、いくつかの捉え方が出てくるはずです。

そして、その中で自分に役立つ捉え方を選択していくように意識するトレーニングをしていくんです。

これを意識するだけでも、トラブルやストレスに振り回されにくくなりますし、あなたのレジリエンス力は少しずつ強化されていきますよ。


あなたも、今日から「すぐ反応しない」意識を持ってみませんか?


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鷹取智子@研修講師、ホスピタリティコンサルタント
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