マニア向け:イヴ・サンローラン展とディオール展
イヴ・サンローラン展へ行ってきました!(2回、もう一度行く予定)
今年初めから5月下旬まで開催されたクリスチャン・ディオール展へも行きました
イヴは、プロとして初めてデザイナーになったのが急逝した師匠ディオールの後釜として21歳!デビュー
国の宝※とまで言わしめたディオールの後に後継としてデザイナーデビューは、相当に注目されてプレッシャーだったろうに、大成功のうちにスタートを切ったイヴ
※第二次世界大戦後の敗北したフランスで、世界的にフランスにおけるファッション産業を押し上げたブランドの一つがディオールと言っても過言ではない
※フランスは、各地に絹織物やゴブラン織り、レースという地場産業があって、さらに歴史的にも王侯貴族たちのファッションも背景にある
※オートクチュール(フラ語でオートは高い、高級の意味で、クチュールは縫い師あるいはデザイナーの意味。法律でオートクチュール使用権が守られているのもお国柄。20世紀はじめにドレスデザイナーで名を馳せたポール・ポワレ(シャネルのパイセン的なヴィオレットというデザイナーともに現代ファッションの基盤を作った人物)がオートクチュール組合をつくった)
※オートクチュールの対語としてのプレタポルテ(フラ語で既製品)は、イヴ!とパートナーのピエールが作った→ちょうど家庭で洋服作ってという慣例が薄れ、女性も働き始めた60年代、より多くの人にデザイナー服を届けるためと企業的な成長目的が時代に合致→しかし、イヴサンローランというブランド世界拡大が裏目となり、ライセンス事業などで後半は失速したのは事実:昔、よくYSLロゴのタオルとか見たことある方も多いかもライセンス事業の産物
とにかく、産業までファッションがフランスでは台頭し数々の高級ブランド=フランスにあるのだ
と、つい長くなりすぎる毎回…すみません、話を戻すと
そのクリスチャン・ディオール展から今回のイヴ・サンローラン展という流れが、すごくて2つの美術館あるいはブランドが示し合わせたんかい?と思うくらい
で、ディオール展はチケット販売方法が限定されて、かつ日本における若い女性を中心としたディオールブームと言えるのでは?と思うホドの人気具合で、チケット転売とか凄かったね
本当に見るべき方、見たい方が入れなかったとしたら悲しいよね
展覧会は、同じものは二度と開催されないのが常だから!!だから、いいなと思ったのは面倒億劫になったとしても、絶対に行ってほしいし行くべきだよ!
展示空間と作品をご自身の身体を持って身を置くことの大切さ!
3つの感
感情・感覚・感性が必ず何かキャッチして、動くから(そんなに動かないなーと思ったとて、気づかないレベルで浸透してるので、ご安心を数千円でこの体験ってめっちゃ貴重、本当に貴重)
過去、海外で開催された展覧会の日本版ということで、キュレーターも同じ。ただ、もちろんところ変われば(国も美術館も)なので、日本とディオールの関係性も加味されて、新しい展覧会でもあった
ブランド協力、主導の展覧会でしょう
集客や話題性、そして何より写真ほぼオッケーだったし、派手さビジュアルパリピ的な感じで、そりゃみんな行きたくなるわさ、若者のみならず、見たくなるパフォーマンス力だったよね
インスタやらで目にした方も多いのでは?
美術館が清澄白河駅にある東京都現代美術館でしたが、ここの美術館建築をふんだんに使用されたインストールで、吹き抜け2フロアーを上手く利用したドレスショーは圧巻だったし、個人的に最も注目しているアートバッグやカラー別の女子が大喜びのバッグやらアクセサリーやらの小物たちの組み合わせブースは、目眩がした物量の洪水でした(笑)→どうやらパリのディオールギャラリーに似たインストールも採用されてたよう
写真で撮れて拡散は、本当にうまい!これは、ディオール側のさすがだなって思った。美術品としての過去の衣たちの作品群もあったけど、とにかくディオールが、ディオールブランドをよろしく!!って感じてした(笑)日本人女性写真家の新しい解釈でのDIORドレスを着た女性の作品も良かったし、ほんとてんこ盛りだった
さすが、ある側面では批判もあるLMVH(※モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)傘下の企業だけある
※アルコール好きな方は、言わずと知れたモエエシャンドンとヴィトンが合併した会社。他に、ファッションのメガコングロマリットグループは、他にリシュモン(カルティエやヴァンクリetc.)とケリング(サンローランやグッチetc.)があルけれどLMVH、どんどか価格高騰させるイメージ笑
ティファニーも数年前とビックラするくらいの値上がりで昨日くらいからまた上がったよね。確かに広告うまーく打ってのブランドイメージもファッショナブルでカッコいいイメージキャラクターもうまーく狙っていってる
ブランドとアート業界の蜜月も、ここLMVHだけではなく今後もっともっと強く成るだろうな。消費としてのファッションではなく「付加価値をさらに高める」「美術品としてのファッション」という命題なのか、アート化に向かっているって感じで
DIORのアートバッグは、Lady Diorというバッグを各国アーティストが制作しているけれど、Ladyっぽさゼロな私でさえ欲しい!って思う、いや自分で作りたくて勝手にデザインしちゃうくらい笑。DIORとこのブランドもSAIN LAURENT同じく元祖デザイナーのファーストネームを削除されてるロゴだ。アミューズメントパーク後のキャッチーで楽しかった!しかし、グッズは買わずで図録を買えばよかった泣。Dior展、個人的にはインストール方法が最も興味深く(え…だって、あんなに凝ってめちゃ経費かけてるって、しかし、細々物量半端なく通常、美術館である棒リストと呼ばれる無料作品リストがなかったw→ちょい落胆)アートバッグが見られた、しかし遠すぎてまじまじと見づらい、ニュールックとイヴ・サンローランのディオール作品に会えたのが良かったです。
図録、やっぱり購入しとけば良かったということで、数年後の古本屋流通を待ちます(現時点では、高額)
さて、今回のイヴ・サンローラン展覧会については次へ書きます!マニアな読んでくださった方、ありがとうございます!!
はー熱くなったわ、まだまだ足りないんだけれど笑
筆者はやっぱりね、人に興味があるんだなぁ。作品も然りだけれど、デザイナー然り、アーティスト然りで、彼らの人生やその精神性、そして創造性に