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ダイエットがうまくいかないのは、頭では納得していても心が抵抗しているから

50代になるとやせにくいですね。
コロナ以降、通勤がないので運動量が減って、しかも夜おやつがやめられない!お腹周りがぼっこりしちゃって、鏡を見るたびに自己嫌悪です。

そんなモヤモヤをコーチに相談したら、質問が2つ返ってきました。

(質問1)太っていると、なぜ落ち込む?

最初はそれらしい答えが出てきました。

・体が重いのがイヤ
・お腹ぽっこりの姿が醜い
・洋服がきれいに着こなせない

でも、その後ふと出てきたんです。

・自分に甘えているのがイヤ
・努力していない自分がイヤ

「太っている=自分に甘えている・努力していない自分」という思いこみ。
どうやってできたの?

振り返ってみたら、昔読んだネット記事を思い出しました。確かアメリカでは、太っているエグゼクティブは自己管理ができていないとみなされるから、食事に気を使ったり、定期的な運動を心がけているという内容でした。わたしは別にエグゼクティブではありませんが、「太っている=自己管理ができていない」という思いこみが、その時にできあがったようです。

わたしは)太っている=(わたしは)自己管理ができていない

この思いこみがあると、不思議なことに、わたしは無意識にそれに沿った行動をします。なぜなら、心の奥底で「自己管理ができていない」と信じているから。

運動をさぼったり、夜おやつを我慢できなかったり、おやつを一回許すと「もうダメだ」とドカ食いしたり。
自己管理できない・自分に甘える・努力しない自分を行動であらわし、結果「太っている」という現実を引き起こしていました。

頭では「ダイエットしなきゃ」と思っても、心の奥底で「わたしは自己管理ができていない」と思いこんでいるので、いくら行動を上乗せしてもうまくいくはずがないのです。

おまけに失敗体験が増えるので「何でできないの?」と自分責めもどんどんエスカレートしていき、「どうせ無理」と自分で自分をあきらめていますね。

あらためて「思いこみの力、恐るべし!」です。

(質問2)太る=Xなのはなぜ?何を怖れているの?

太る=X
これも、わたしが自分で決めていること。太ること自体に良し悪しはないはずです。

例えば、渡辺直美さん。太っていることを自分の武器にすらして、イキイキとしている。彼女を見ていると、太る=Xにはならない。それより「あんな風にありのままの自分で自信を持ちたい!」と多くの人に勇気を与えていますよね。

太る=Xになるのは、質問1で見えたわたしの思いこみが関係しています。なぜなら、自己管理ができていない自分って「ちゃんとしていない」と思うから。甘えている自分って「自堕落」と思うから。自分の頭の中で、自分の思いこみがどんどん強化されちゃう。

怖れはどうでしょうか?
太る=Xと思わせた経験は何だったのでしょう?

わたし、小学生の頃けっこう「ぽっちゃり」だったんです。色白だったこともあり、クラスの男子に「白ブタ」と呼ばれたり、校長先生に「デブちん」と言われたこともありました。(今なら大問題ですが、田舎の学校で距離感も近く、昭和はこんなことけっこうありましたよね)そんな経験をしているから「太っているとバカにされる」という怖れは、人一倍強いのかもしれません。

また子供の頃って「やせた子・可愛らしい子が勝ち組」って思わされること、けっこうありましたよね?教室で隣に座る子や、運動会のダンスで手をつなぐ子がやせて可愛い子だと大騒ぎする男子とか。そんな経験も「やせた子が愛される=太った子は愛されない」という怖れにつながったのかもしれませんね。


まとめますね。

わたしの中の記憶
・「白ブタ」「デブちん」と呼ばれていた小学生時代
・ネット記事「太っているエグゼクティブは自己管理ができていない」

その記憶によってできた思いこみ
・太っているとバカにされる
・やせた子・可愛らしい子が勝ち組
・やせた子が愛される=太った子は愛されない
・太っている=自己管理ができていない、自分に甘えている、努力していない、ちゃんとしていない、自堕落な自分

その思いこみによってできた思考パターン・行動パターン
・「どうせ無理」「何をやっても失敗する」
・運動をさぼる
・夜おやつを食べる
・おやつを一回許すと「もうダメだ」とドカ食い
・一回の失敗や、一回できなかったことを許せない
・一回の失敗・できないと、すべてを投げ出す・あきらめる
・白か黒、all or nothing思考
・選択肢は「やる」「やらない」だけ(例えば「休む」という選択肢を考えられない)
・だから続かない

現実=太っている


たかがダイエット、されどダイエット。
ダイエットがうまくいかない理由の裏に、これだけいろんなことが自分の中に起きているって、すごくないですか?

ここまでわかると行動を上乗せしたり、精神論で乗り切ろうとするのがとてもバカらしくなるし、「変えるのそこじゃない!」って思います。

このあと、どうしましょうか?
まずは自分の中の記憶、特に小学生時代に傷ついた自分を許し・癒すことからスタートします。
そのあと、自分の中にできあがった思いこみを一つずつ手放していくワークですね。

ここまで自分をさらけ出して恥ずかしい気持ちもありますが、これを読んでいる誰かの気づきやヒントになったらうれしいです。




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