見出し画像

妄想は十人十色

認知症や精神障害が起きると、色々視えたり思い込む事があるようですね。
実際にあった色々な妄想を集めてみました。

認知症による妄想とは、認知症患者が事実でないことを現実に起きたかのように信じ込んでしまうことです。大事な物を盗られたと主張する「物盗られ妄想」や、悪口を言われたり妻が浮気をしたりと、現実にないことを訴える「被害妄想」などが代表的。他にも、自宅にいてもどこかに帰りたいと訴える「帰宅妄想」もあります。

▪️「夜中に誰かが部屋に入ってきて、この歌集を引き出しに入れていった」90代女性

▪️「夜中に入ってきた人が、無理矢理私に薬を飲ませる。次の日は体調が悪いからわかる。」90代女性

▪️「幽霊に足指の皮をむかれる。誰も本気にしてくれない。」80代女性

▪️「ほら食べな〜、美味しいよぉ」「早く食べなさい。」
毎回の食事で、おんぶしている(つもりの)子供に、スプーンを向けて食べさせている90代女性

▪️「ベランダの窓から死んだ夫が迎えに来る。」
90代女性

▪️「ベランダの窓から大きな顔だけが覗いている。」100歳男性

▪️「食事に薬が振りかけられている。」90代女性

▪️「落語家の女性が2人、部屋入ってきた。すぐに消えちゃったんだよ。ベランダで倒れてない?どこ行ったかな。」90代男性

▪️「部屋のエアコンの温度を、勝手に事務所の人が下げて(遠隔操作で)困っている」90代女性

精神科医に相談すると、ほとんどのケースでは「本人が困っていないなら、治療の必要はないと思うよ。」と判断される。
ただし、「毒を盛られて殺される」という様な妄想で、食べられない、眠れないなどの身体的症状が現れたら治療が介入する。

スタッフも慣れたもので、そういう事もあるんだなという対応。
妄想は訂正する事が困難だと分かっているので、おんぶした子供に食べさせようとする方には「もうお子さんはよく食べたから、○子さんが残りを食べてくださいね。」と対応したり。

他の入居者や新人スタッフは妄想話を聞くと、キョトン顔になるので、後でこっそりフォローします。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?